幼児語会話はもうやめよう! 子どもの言語能力を奪う「親のNGな話し方」3つ
子どもに話しかける時、正しい言葉を使っていますか?
子どもは親との会話を通じて言葉を覚えていきますが、子どもに合わせすぎて、まるで“異国の言葉”のような言葉で話すママを見かけることがあります。
これでは、子どもが正しい日本語を覚えることができなくなってしまいます。
今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子が、子どもが正しい言葉を覚えられない親のNGな話し方についてお話します。
■1:あえて「子ども向けの言葉」に変換する
カレンダーをめくって、「今日は何日かな?」と子どもに語りかける際、「今日はろくがついちにち(6月1日)だね」と言っていませんか?
数字を分かりやすく言い換えているつもりかもしれませんが、社会では使われていない読み方を、わざわざ子ども向けに言い換える必要はありません。小さな子ども相手でも“ろくがつついたち”という正しい日本語で話をしましょう。
また、カレンダーがあっても日付についての話をしなかったり、時計をかけていても時間の話をしなかったりするのは大変もったいないこと。
「早く歯磨きして!」「早く寝なさい!」と急かすだけでは、せっかくカレンダーや時計をかけているのに時刻や日付の読み方、言い方を覚える機会を失ってしまいます。
「あと、5分で8時だからそろそろ寝ようね」といった具体的な時刻や時間を会話にドンドン取り込んで、子どもの言葉に対する興味を引き出しましょう。
■2:なんでも「1つ、2つ…」と数える
子どもに物の数え方を教える時に、なんでも「1つ、2つ…」と教えているママがいますが、カレンダーや時計の読み方と同様、物の数え方も子どもに合わせて言い換えたり、一つの言い方に統一する必要はありません。
家庭で正しい物の数え方を耳にしていないと、小学生になっても犬を「1つ、2つ…」と数えたり、鉛筆を「1個、2個…」と数えてしまう恐れがあります。
また、正しい数え方で話しかけていないと、“物の単位にも言い方が異なるものがある”ということがわかりません。
小学生になってから、「エンピツが“5ほん”ありました。“3ぼん”買ってきました。合わせて“なんぼん”になったでしょう」という算数の文章題の答えに、“8ぼん”と書いてしまう子も中にいるのです。
■3:子どもと一緒に「幼児語」を使う
まだ言葉を覚えたての舌っ足らずな子どもが使う“マンマ”“クック”などの幼児語。とてもかわいいので一緒に使いたくなってしまいますが、大人がマネして使うのは控えましょう。
幼児語で話しかけ続けると、子どもは言いやすい幼児語をいつまでも使い続け、正しい日本語が頭に入らなくなるからです。
また、もう少し大きくなったら、正しい敬語も会話の中に取り入れましょう。
保育園から帰宅した子どもに「今日は園長先生いた?」と聞くのではなく、正しい敬語で「今日、園長先生はいらっしゃった?」と聞くのです。
子どもはまだ敬語どころか、丁寧語の使い方すらわかっていないので「園長先生いた」と返ってくることでしょう。
でも、それはそれで良いのです。
きちんとした敬語、丁寧語を親が使っていることで、子どもは敬語を意識するようになります。意識することで自然と敬語が使えるようになるので、小さい頃からきちんとした敬語を取り入れて話しかけるようにしましょう。
いかがでしたか。
「うちの子はまだ小さいから…」と思うかもしれませんが、これらは小学校の授業で学んですぐに使えるようになるものではなく、家族との日常会話で自然と身に付けていくものです。
乳幼児期から親が少しでも意識して正しい言葉を使うことで、子どもの言語能力は驚くほど広がります。子どもの将来を思うなら、子ども用のおかしな日本語訳ではなく、正しい日本語を使うことに注力したいものですね。