「怒らないなんてムリ!」というママへ、感情的にならずに子どもを叱る方法って?
よく育児書には「子どもは怒らずに叱りなさい」と書かれていますよね。まだママになったばかりという方は「怒ると叱るを使い分けられない私ってダメだな…」と落ち込んだりすることもあるでしょう。
でも、何年も子育てをしているベテランママでも、その使い分けって難しいんじゃないでしょうか?
そこで今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子が、我が子を怒ってしまっても落ち込まなくていい理由と、感情的にならない叱り方についてお話します。
■「怒る」と「叱る」の違いとは
“怒る”とは相手に腹を立てて感情をぶつけること。目的は自分の腹の虫を収めることですから、自分の行為で相手がどんな不愉快な思いをしようと関係ないわけです。早い話が自分本位な八つ当たりですね。
これに対して“叱る”とは相手のためを思って、より良い方向へ導こうとすること。注意やアドバイスなども広い意味で“叱る”という行為に当てはまります。
この“怒る”と“叱る”の違いが元となり、みんな口を揃えて「子どもには怒ってはいけません、叱りましょう」と言うわけです。
しかし、人間は感情の生き物です。何度言っても叱られるようなことをする子どもに、ついつい腹を立ててしまうのは当然のことなのです。
ましてや、それが我が子となれば、愛情、思い入れ、責任などが入り乱れ、「何やってんの!やめなさい」と、声を荒げてしまうこともあるでしょう。
このように、自分の子を“怒らない”のは、かなりハードルが高いことなのです。言ってしまえば理想論にすぎません。
■感情的にならずに叱るには
ところが、これが見知らぬ子だった場合、同じ行為をしたとしても「いけないなぁ」と思うだけで、さほど腹は立たないはずです。注意したくても、勇気が出ないという方もいることでしょう。
しかし、親しいママ友の子どもだったらどうですか? 「○○ちゃん、ダメですよ」と落ち着いて、諭すように注意ができるのではないでしょうか。
ここに、我が子を叱る時に感情的にならないためのヒントが隠されています。
感情的になって怒ってしまう理由が、「我が子はこうであって欲しい」という思い入れからならば、いっそのこと「これはうちの子じゃなくてママ友の子」と、自分に言い聞かせてから注意するというのも一つの手です。
よその子に叱るつもりで注意することが難しい場合は、菩薩様やマリア様になりきって、言葉をかけてみるのも良いかもしれませんね。
元々、しつけは子どものためにするもの。だから、言葉を発する前に、「どう言ったら相手が受け入れてくれるのか?」を少し考えてから注意する必要があるのです。
■絶対にやってはいけない叱り方
そうはいっても、かわいい我が子のこと。やはり他人事とは思えず、感情的になってしまうことも多々あるかと思います。でも、自分を責めないでください。感情がこもっていない言葉ほど伝わらないものはありません。
ただし、どんなに腹が立っても、“叩く”“大声を出す”ということだけは絶対にやってはいけません。
叩くことがいけないということは、みなさん理解していると思いますが、子どもにとっては、親が大声を張り上げるだけで言葉の暴力になり得るのです。
大声をあげて叱ると、子どもは恐怖におののいて萎縮してしまいます。言うことを聞きはしますが、これを「わかってくれた」と思うのは大間違い。子どもは怖いことを回避したいから言うことを聞いているだけなのです。
このような叱られ方をした子どもは、親の態度をマネするようになり、自分より弱い立場の子、小さい子、小動物をいじめるようになることも。
大声で叱るだけで、子どもがしつけられるなら誰も苦労しませんよね。
いかがでしたか。
ヒステリックに怒鳴りつけても子どもは育ちませんが、全く気持ちを込めないで機械的に諭しても、右から左へと聞き流されてしまうものです。
感情というスイッチは親である限り自動的に入ってしまうのは仕方がありませんが、自分でコントロールすることで、子どものためになる叱り方ができるはず。参考にしてくださいね。