氷の様に透き通った肌、整った可愛らしい顔立ち、二重人格の性格が浮上した時に吊目になりギャップを感じさせるその瞳、柔らかな物腰、笑顔。今回は、まさに神に愛された男子「吹雪士郎」についてご紹介いたします。


【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】


■美形に悲しい過去はつきもの・・・？

　彼は幼い頃に雪崩に巻き込まれ、家族を失い彼自身も命の危険に晒された過去があります。その影響で、いまだに雪崩や雪に関しては過敏に反応してしまい、泣き出してしまう事も・・・。また、孤独にも非常に弱く、普段の丁寧な物腰からは考えられないような声で、「一人はやだよぉ！！」と懇願するのです・・・。そして、そんな家族との悲しい別れこそが、自分の中にもう一つの人格を生み出すきっかけとなります。

■二重人格になった理由

　人間は、自分の命に関わる程の重篤な危機から自らの命を護る為に、様々な逃げ道を求めます。例えば、自分一人では抱えきれない程の強いショックを受け追い込まれた時・・・、何か頼る事の出来る存在を求めてしまうものです。

　幼くして両親、兄弟を失った彼の頼る所・・・、それは外ではなく自分の中にしかありませんでした。そう、自分の中に生まれた、「何を言っても嫌がらずに弱い自分を護ってくれるもう一人の自分」。そして、父親がかつて望んだ「士郎とアツヤ、二人で完璧」という言葉。

　そうして生まれたのが、二重人格の弟「アツヤ」でした。彼は、悲しい出来事を経て得た弟の存在を大切にし、そしてアツヤ（の人格）も、兄であり、非常に不安定な「士郎」を大切に想い、お互いに支え合います。一時期はプレイスタイルの相違から性格のバランスが保てずに、士郎が思い悩む事もありましたが、そこは引き算では無く足し算、豪炎寺くんの叱咤を受け、お互いを尊重する気持ちを元に、二重人格の自分達を重ねて新しい形を見出すのです。

■おっとりに隠れた天然毒舌家

　彼は二重人格時に少し強引な性格になりますが、ゲーム上ではさらに天然毒舌家の性格も・・・。あの可愛らしい顔からは想像出来ないような毒舌、そして強引さにやられてしまったファンも多いのでは無いでしょうか？彼のおっとりとした人柄の影に隠れたその強引さもまた、魅力のひとつかもしれません。

　最初に彼を目にした時、その優しそうな言葉や見た目からは全く想像できないような暗い過去に驚きました。しかし、彼はその過去に負ける事無くアツヤくんと二人で前を向いて懸命に生きようと、自分の大好きなサッカーを楽しんでいます。そんな彼が今幸せに笑えるのも、本人の努力、そして周りの優しさのおかげでしょう。そんな魅力だらけの「吹雪士郎」。ぜひ一度ご自身の目でお確かめ下さい。


【原稿作成時期の都合により、内容や表現が古い場合も御座いますがご了承下さい】


★記者：める（キャラペディア公式ライター）