【家宅捜索】警察のFC2追及は利用者のデータベース化が目的か (2/3ページ)
過去に起きた対FC2訴訟は、どれもこの部分で行き詰まってしまっているようなのである。というのも、FC2側の主張は「ウチはシステムを提供しているだけであって、違法行為を行っている訳ではなく、またそれを推奨している訳でもありません」というもの。言ってみれば「包丁が人殺しに使われるからといって、包丁のメーカーを摘発するんですか」という理屈だ。これは警察の捜査に対しても同様で、現時点ではこのFC2側の主張を崩す突破口は見つかっていないと言うしかない。
ただ、FC2もこれまで通りという訳にはいかないようで、過去と比べると大きく変わった点もある。例えば、違法アップロードされた動画等の削除に素直に応じるようになった事などは注目しておくべきだろう。FC2がアメリカ企業として振舞っていた時代は、削除依頼や違法アップロード者の情報開示を求めても、応じるまでに時間がかかったり、まるっきり無視されたりと、かなり挑発的な対応をしていた。それが、今年に入ってからはコンテンツホルダーからの申し立てによって削除されるケースが増えて来ているのだ。これをFC2が潰れる兆候と見る向きもあるかもしれないが、実際には「弱点を減らすための防御策である」と看做すべきだろう。 むしろ、これによりFC2はより "粘りやすくなる" と予測される。
だが、そうは言っても警察の執拗な捜査が続いているのは事実であり、それがある以上いつ何が起きてもおかしくない状況のように思えるかもしれない。しかし、直近のニュースを読んで解るように、警察が過去に "失敗" している容疑を持ち出して再逮捕・再捜査に及んでいる点を考えると、どうも警察としても今すぐFC2を壊滅させるようなネタは持っていないようなのだ。では何故FC2が繰り返し捜査されているかというと、おそらく警察は目的を "FC2本体" ではなく "FC2の持っているデータ" に変えたのではないかと推測できる。
例えば、東京BNの記事でも何度か指摘しているが、今年6月一杯で児童ポルノの単純所持に対する罰則の猶予期間が切れる。これを視野に入れてかamazonに対する家宅捜索が行われ、出品者の古書店はおろか、配送を行っていた人間まで逮捕されるという無茶苦茶な話があったが、あの時も警察は利用者のリストを押収して行った。