●●しながらしゃべるだけ!ママ必見「子どもの脳が一気に活発になる」親子の会話術
親子の楽しい会話は、言葉の発達やコミュニケーション能力を育てるのはもちろん、子どもの脳の発達にとても大きな役割を果たすのをご存じですか?
「私は子どもと沢山コミュニケーションをとっているから大丈夫」と思っているママ、ちょっと待って! その会話、本当に子どもの脳をしっかり使わせていますか?
今日は『グローバル社会に生きる子どものための-6歳までに身に付けさせたい-しつけと習慣』の著者で、日本と欧米の優れた点を取り入れたしつけを提唱している平川裕貴が、“しっかり脳を鍛えられる会話”についてお話します。
■「ただしゃべるだけ」では脳は一部分しか活動しない
子どもは思ったことをどんどん話してくれますね。でも子どものおしゃべりをこんな風に聞いていませんか?
子ども:「ママ、今日お弁当全部食べたよ」
ママ:「あらそう、すごいわね」
子ども:「○○ちゃんは残していたんだよ」
ママ:「へーそうなんだ」
子ども:「外遊びの時ね、○○ちゃんとボールで遊んだよ」
ママ:「楽しかったのね」
子どもの言うことをしっかり聞いて褒めていますよね。
でも、実はこれじゃ子どもの脳は、 、論理的な判断、情動のコントロールや、将来の予測や、判断をする働きがある“前頭連合野”の一部分しか活動していないのです。
■考えながらしゃべると脳の活動は一気に活発に!
人間の脳は、何かを考えている時には、とても活発に活動しているのです。
外からは見えませんので、ただボーとしているように見えるかもしれませんが、脳はただしゃべっている時とはまったく違う働きをしています。
例えば上の会話を、脳を使わせる会話に変えるとどうなるでしょう。
子ども:「ママ、今日お弁当全部食べたよ」
ママ:「あら嬉しい。ママ今日は何を入れていたっけ?」
子ども:「えーとね。卵とハムとお野菜の炊いたやつとトマト!」
ママ:「そうか思い出したわ。お野菜も全部食べられたのね」
子ども:「○○ちゃんは残していたんだよ」
ママ:「そうなの? 何を残していたの?」
子ども:「トマトが嫌いって」
ママ:「おいしいのにねえ」
子ども:「外遊びの時ね、○○ちゃんとボールで遊んだよ」
ママ:「どんな遊び?」
子ども:「最初はねボールの投げ合いっこ。僕の方が遠くまで投げられたんだ。それからサッカーもしたよ」
ママ:「楽しそう! 投げ合いっことサッカーとどっちが楽しかった?」
子ども:「う~ん、投げ合いっこ!」
ママ:「へー、どうして?」
子ども:「だって僕が勝ったも~ん!」
最初の会話と何が違いますか?
そうです。子どもにいろいろ質問していますね。
こうして質問することで、子どもは記憶をたどり、その時の状況を思い浮かべます。
きっと、その時の音や匂いや周りの会話、さらに「おいしい!」「楽しい!」「やった!」な
ど、心に生じた様々な感情も思い出しているのです。
そして、それを言葉にして伝えるという作業をするわけです。
ただ思ったことを口に出すだけの時には、前頭連合野の一部しか働かなかった脳が、ちょっとした質問をするだけで、記憶、視覚・聴覚・嗅覚の情報、情動、さらにそれらを論理的にまとめて発言するために、脳のあらゆる部分を活動させるのです。
いかがですか?
むずかしい本でお勉強させなくても、ちょっとした会話で子どもの脳を鍛えることができますよ。
日常の会話の中に、時々こうして思い出させたり、考えさせたりする質問を入れてみてくださいね。