DeNA・中畑監督 中日・落合GMと被る「有言実行型」 (2/2ページ)

Amp.


選手起用に関しては、どんな方法を取っても賛否が分かれる。だが、8年間で4度の優勝という結果がすべてを物語っている。

同じ昭和28年度生まれの落合監督と中畑監督は、好対照な性格に思える。だが、“選手起用に関する有言実行”という点に関しては、共通している。

中畑監督は就任1年目の最終戦後、当時絶対的な4番だったラミレスに対して「あの守備では来年は使えない」と伝え、翌年の開幕後に拙守を連発すると、本当にスタメンから外した。

また、「わがまま言っている人間に付き合っている暇はない。仲間同士のいざこざ、言い合い絶対許さんぞ」と宣言した通り、主砲の中村紀洋が内村賢介に「俺の打席のときに走るな」と説教すると、二軍に落とした。翌々年、中村は同じような理由で再び二軍行きを通告され、オフには解雇された。

2千本安打を打っている大打者2人に対して厳しい措置をすれば、選手たちは「この監督の言葉にはウソがない」と信頼する。
“誰も特別扱いをしない”という点に、中畑監督の有能さが現れているのだ。

また、中畑監督は就任以来、一貫して「あきらめない野球」を選手に口酸っぱく説いてきた。

「たとえ、10対0で負けていても、ゲームセットまであきらめるな」

この発言は、現在に至るまで全くブレていない。言霊は選手に乗り移り、5月2日の中日戦では、9回2死ランナーなしの状況から抑えの福谷から5連打で大逆転勝利をもぎ取った。

落合GMも、選手には同じことを繰り返し言っていた。「能書き垂れるなら、俺の数字抜いてみろ」「上手くなりたいなら練習しろ」。
これもあれもと言われても、選手には浸透しない。

理論派を気取る指導者と違い、中畑監督は就任当初から「誰にでもできること」を選手にシンプルに伝え続けてきたからこそ、DeNAの選手には「あきらめない野球」が言霊となっていった。
有能な指導者は、同じことを繰り返し伝えて、意識下に染み込ませる。
いつだって答えはシンプルなのだ。

(文:シエ藤)
「DeNA・中畑監督 中日・落合GMと被る「有言実行型」」のページです。デイリーニュースオンラインは、エンタメスポーツエンタメなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る