4歳児の運動神経に影響も!バースプランに「へその緒を切るタイミング」を加えたい理由
最近は、自分らしいお産を叶えるために“バースプラン”を立てるママが増えてきました。“バースプラン”とは、陣痛や出産前後のお産にまつわる希望を病院や周りの人に伝えるという目的で作られるもの。
今回は、バースプランを考える上で外せない“へその緒”に関するニュースをお届けします。
■「バースプラン」でママも安心
今ではパパや家族の“立ち合い出産”が広く知られるようになりましたが、一昔前までは分娩室に本人以外が入るなんてことは考えられないことでした。
間違いなく、一生の思い出になる“出産”。できることなら、素敵な思い出にしたいですよね。
バースプランでは、“会陰切開をするかどうか”といった、医療行為に関することや、陣痛中に周りにサポートしてほしいこと、立ち合い出産など出産前後のこと、出産後の入院中のことなど……いろいろな希望を書き出します。
もちろん、希望が全て通るわけではありませんが、バースプランを用意すると、ママが出産時いらぬ心配をする必要がなくなるので、安心してお産に臨めるというメリットがあります。
■「へその緒を切るタイミング」で運動神経が決まる!?
十人十色のバースプランの中でも、特に最近気にする人が増えているのが“へその緒”に関すること。生まれた直後に切られてしまうので、「ここだけは!」と考えるママが多いのかもしれません。“パパに切らせてほしい”というものや、“へその緒がついたまま記念撮影したい”という要望もあるようです。
出産したらすぐに切ってしまうイメージのへその緒ですが、最近では“すぐに切らないほうが良い”という意見が研究者の口から語られています。
その理由は、過去記事『3分待って!「へその緒」を切るタイミングで赤ちゃんの健康が決定』でもお伝えしているように、数年前400人の新生児を対象に行われた臨床研究で“へその緒を切るのを3分待つと、10秒以内に切った場合に比べて、赤ちゃんの血液中の鉄分値が良好になり、4歳時の鉄欠乏症リスクが低くなる”ということが明らかになったから。
さらに最近、この研究の続編ともいえる研究がスウェーデンで行われました。
最初の実験で対象となった新生児のうち、263人(約69%)が対象となったこの研究では、当時赤ちゃんだった子どもたちが4歳になった時の運動神経の違いを分析されました。すると、へその緒を切るまでの時間が長かった子ほど、運動神経がより良くなっていたのです!
つまり、“へその緒を切るまでの時間が長いと、子どもの運動神経が良くなる”ということが実証されたと言えます。
■日本で「すぐに切る」が一般的なワケ
この研究結果を聞いたママの中には「将来はできればスポーツ選手にしたいから、へその緒は3分経ってから切りたい!」と思った方もいるかもしれません。
しかし、現在の日本では、へその緒は産まれたらすぐに切るというのが一般的ですよね。
理由の一つとしてよくあげられるのが、“黄疸が出るのを避けるため”というもの。お腹の中にいる赤ちゃんは、ママの血液を通して酸素や栄養をへその緒からもらっています。そのため、産まれてすぐにへその緒を切らないと、ママの血液がよりたくさん赤ちゃんに流れ込んでしまうのです。そうなると、赤ちゃんは血液量が多い状態(多血症)になるので、黄疸ができてしまいます。
こういった理由から、日本をはじめ多くの国で“へその緒はすぐに切る”という慣習が根付いたと言われています。
しかし、海外ではこの研究結果を元に、3分待ってから切ることを推奨しようとする動きがあるようです。現在は“すぐ切る”のが当たり前な日本ですが、近い将来にはバースプランに加えるまでもなく“3分待ってから切る”のが当たり前になっているかもしれませんね。
いかがでしたか?
ママにとっても、家族にとっても、一生の思い出に残るお産。ママにとっても生まれてくるわが子にとっても素敵な1日になるように、妊娠中からご自分のバースプランをしっかりと考えておきたいものですね。