将来の兄弟関係に影響…!?「被害者意識」をもちやすい上の子に親がすべき3つのケアとは
人間は“仲がいいほどケンカする”ものです。特に気心の知れた兄弟はよくケンカしますよね。ママがどちらか一方だけの肩を持ったり、えこひいきしたりすると、味方されなかった子は被害意識を持ってしまうことは皆さんよくご存じだと思います。
でも、親が兄弟平等に分け隔てなくしているつもりでも、下の子が生まれるとどうしても上の子への要求度が高まり、ガマンさせていることも少なくありません。
そこで今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子が、上の子に被害者意識を持たせないための接し方とケアについてお話しします。
■1:「●●なんだから譲ってあげなさい」絶対言ってはいけない
子どもがちょっと大きくなると、毎日のように兄弟ゲンカが起きることがあります。おもちゃを貸してくれないとか、おやつを取られたとか……。基本的には些細なことがきっかけですよね。
でも、そのケンカに対して「兄弟(姉妹)なんだから、もっと仲良くしなさい!」と言っていませんか?
親としては「たった二人の兄弟なんだから仲良くしてほしい……」と思うものですが、兄弟を作ったのはパパとママの判断。子どもが望んでそうなったわけではありません。もしかしたら「一人っ子が良かったのに……」と思っているかもしれません。
また、「お兄ちゃん(お姉ちゃん)なんだから、譲ってあげなさい!」は絶対ダメなNGワード。長男長女に生まれたのは子どもの選択ではありません。たまたま先に生まれただけで叱られても、上の子は納得できません。
このように、子どもの力では変えられない事実を理由に叱ることは、“理不尽”としか言えないのです。
■2:上の子に「年上のメリット」を感じさせる
そうは言っても、上の子と下の子を同じ基準で叱ったり褒めたりすることはしつけを考える上で問題がありますよね。
やっぱり上の子だけにガマンさせなければいけないのかというと、実はそうではありません。上の子には年上であることの“メリット”があるのです。これを上の子に感じさせることが大切です。
例えば、上の子には下の子よりたくさんお菓子を与えたり、下の子がまだ食べられないもの(飴など)を与えられます。下の子には「お兄ちゃん体が大きいからね」と説明しましょう。
また、下の子よりも長く起きていられるのも年上のメリットです。下の子が寝ている間に上の子だけの“ママ独占タイム”を作って、ここで絵本の読み聞かせをしたり、2人だけで遊んだりしましょう。その時は下の子を抱いたままではいけません。たまには、下の子をベビーシッターやパパに預けて、上の子とママだけでお出かけする日を設けても良いでしょう。
■3:上の子の「貢献意欲」を満たす
上の子に“年上のメリット”を感じさせると同時に、“ママの役に立っている”という貢献意欲を満たすのも良い方法です。
具体的には、下の子が汚したテーブルを拭かせたり、取り込んだ洗濯物の仕分けなど、ちょっとしたお手伝いをしてもらったり。ちょっと、ひらがなが読める子は、下の子への読み聞かせを任せてみるのも良いでしょう。
この時、“お兄ちゃんなんだから、手伝いをして当たり前”という態度をとってはいけません。必ず「お手伝いしてくれてありがとう。ママとっても助かってる!」という感謝の気持ちを、言葉と態度でしめしましょう。
子どもとはいえ、人間は認めてもらいたい生き物です。貢献意欲が満たされることは生きる喜びにつながります。ですから、いつも知らず知らずのうちにガマンさせられることが多い上の子には「ガマンができて偉いね」と褒めてあげてください。「ママはちゃんとあなたの努力や頑張りを見ているよ」というメッセージを、必ず言葉で伝えてあげてください。
いかがでしたか?
些細な兄弟ゲンカだとしても、ママが取り扱いを間違えることで、一生埋まらない深い溝を兄弟の間に作ってしまうこともあります。
「一人っ子だったら寂しいかな」と思って兄弟や姉妹をつくったのに、親亡き後に醜い遺産争いなどを繰り広げる険悪な関係になってしまったら悲しいですよね。兄弟が一生仲良くするためには幼児期からの上手な対応が大切ですよ。