上官はバーチャル。米軍が人間の兵士にアドバイスを与えたりするアバターを開発中(アメリカ) (2/3ページ)

カラパイア



 例えば、ICTのエリーは、笑顔、しかめっ面、視線の動き、ボディランゲージなどを認識することで、人間の感情を読み、それに対応することができる。また、”彼女”は、会話の内容を分析することで、話を促したり、共感を示したりするタイミングを決定することもできる。

[画像を見る]

 エリーは、ICTのシムセンセイ(SimSensei)プロジェクトの一環として、600人以上と面接した。このプロジェクトの目的は、鬱や心的外傷後ストレス障害など、兵士の能力を弱める症状を患った人間を特定することである。”彼女”は有能であり、最新の調査では、エリーと話した人は、人間相手のときよりも本音を話すことが多いことが明らかとなっている。

 ICTでは、2000年以降、こうした人と仮想人間との目的志向のコミュニケーションを研究してきた。ここで行われた人間の会話の研究、そのコンピューターモデル開発、会話システムの構築といった基礎研究が、軍の技術に応用されている。

[画像を見る]

 スター軍曹という別のアバターは、陸軍のキャリアについて質問に答えることができる。また、通信士として、定期通信やデータ入力作業から人間を解放する可能性もある。

 こうした技術開発は、将来的に人間の兵士がロボット兵や無人ビークルとやり取りする場面をも視野に入れている。人間と機械が会話し、互いに理解し合うツールと技術を開発することで、コミュニケーションを円滑にすることはもちろん、精神面でのサポートにつながる個人情報や状況認識のための情報などの共有が図れるようになるという。

 人間とコンピューターの相互作用を研究することで、未来の技術への道筋を作っているのだそうだ。
「上官はバーチャル。米軍が人間の兵士にアドバイスを与えたりするアバターを開発中(アメリカ)」のページです。デイリーニュースオンラインは、海外などの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る