観光客減、放置されるゴミ...世界遺産登録から10年、知床の抱える課題 (2/2ページ)
彼によると「生まれて、育てて、食べて、食べられて、『生態系』をみられる」「本来見られない深海魚が見れたり、魅力が尽きない海」なのだといいます。しかし気にかけていることがありました。「ゴミ」の問題です。
海を漂流するごみは、一般の人が入ることができない「特別保護地区」の海岸にも流れ着きます。
羅臼で民宿を営む湊さんは15年前から1人でごみを拾ってきました。現在は環境省の協力を得て、観光客と一緒に半島のゴミ拾いを続けています。
毎年、湊さんの活動に参加している方は「世界遺産になってからゴミが増えた。ゴミ拾いする回数が減ったから」だといいます。
特別保護地区では、普段拾う人がいないため、ゴミが残されたままだからです。湊さんは「世界遺産となれば、人の見えるところだけがきれいならいいんじゃなくて、人が行かないところもきれいにしなきゃ」と感慨深げに語ります。
知床の世界遺産登録から10年。豊かな自然と人との共存を目指し、模索が続いているのです。(ライター:北海道saki)