地球の古細菌は火星でも生存可能だったことが判明(アメリカ研究)
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科学者らが、人工的に火星環境を作り、地球上で単離した微生物を置いたところ、一部の微生物は赤い惑星でも生存できる可能性が示された。
太陽系内にある全惑星の中で、火星の環境は地球のそれに最も近い。
科学者は、この惑星にかつて生命が存在したのかどうか、そして現在の厳しい気候条件においてさえも生命、それが微生物であったとしても存在するのかどうかに関心を寄せている。火星の大気の組成は、二酸化炭素がおよそ96パーセント、アルゴンが2パーセント、窒素が2パーセントであり、そこにわずかな酸素と水が存在する。
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研究テーマは2点あった。1つめは、火星上で生命が生存できるのか否か確認することであり、これは微生物なら明らかにできる。2つめは、将来的に宇宙飛行士が火星へ微生物を持ち込んだ場合、これが火星の環境でも生存できるのかどうか知ることだ。
今回の実験は、特定の綱の微生物を取り上げたもので、メタン菌が使われた。この生物は、水素をエネルギー源としているほか、炭素源として二酸化炭素まで利用している。古細菌に分類されるメタン菌は、こうしたエネルギー源を代謝して、メタンを産生する。牛の胃袋に広く見られ、物質の腐敗に関連している。
この微生物に関心が向けられた理由は、生存のために酸素を必要とせず、特殊な環境下でも生存し、成長する能力ゆえに、火星のような厳しい環境下の惑星においても生きれる可能性があったからだ。また、低圧力や低温下にも耐えることができる。
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実験に使われたのは、Methanothermobacter wolfeii、Methanosarcina barkeri、Methanobacterium formicicum、Methanococcus maripaludisの4種だ。また、実施場所は米アーカンソー大学である。
なお、2015年1月には、火星探査機キュリオシティが火星で生命の名残を発見した可能性があると発表されている。これは岩石に微生物のような生命体に由来すると思われる微細な痕跡が発見されたことを受けてのものだ。だが、決定打となる生物学的証拠は、今のところ見つかっていない。
via:.thelatestnews・原文翻訳:hiroching
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