世阿弥もビックリ!間接自慢がスゴイ今どきの若者たち

オシャレ自慢や仲良し自慢etc、いまやSNSはリア充アピールの画像であふれ返っていると言っても過言ではない。
一方、投稿者本人は最高の気分でいても、「必死すぎてイタイ」などと、他人のリア充を快く思わない人も少なくない。その結果、アカウント炎上ということにも…。
とはいえ、自慢したいものはしたい!ということで、若者達の間では出過ぎた杭になることのない「間接的な自慢」が流行しているという。
博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダーの原田曜平氏によれば、「間接自慢」とはイタイと思われないための、細部にこだわった差別化や間接的な表現をする新たな自己PR方法だという。
さっそくその具体例を紹介していこう。
●自慢したかったのはお馬さん
ドライブ中の車内から東京タワーを撮影した画像。渋滞していて"大好きな東京タワーがゆっくり見れた"というつぶやきがあるのだが、なぜか写真はちょっと引いていて左ハンドルまで写り込んでいる。よく見ると、そのハンドルの中央にはフェラーリのマークが・・・。
つまり、東京タワーはどうでもよくて、「フェラーリに乗っている彼氏がいます」ということを間接自慢しているのだ。
●オシャレなレストランで撮影した料理画像だが・・・
よくある料理の投稿写真。だが、やはりちょっと引きのカットで撮影されていて、一緒に食事を楽しんでいる相手の料理と腹部のあたりまで写り込んでいる。じつはこの相手というのが、周囲にはまだ公表していなかった彼氏だったのだ。つまり「彼氏ができたよ(しかも、こんなオシャレなお店に連れてきてくれる彼氏です)!」ということをさり気なくアピールしていたのである。
●買い物帰りの何の変哲もない画像だが・・・
ショッピングを楽しんできたといって、中央に紙袋が数個写っているだけの画像をアップした女性。何ら自慢要素もないように思えるのだが、写真の隅に撮影者本人のキレイにネイルされた足元が写っていた。じつはこのネイルを自慢したかったのだ。
●クリスマスイルミの前でポージング写真の意味することとは?
ある男性の場合、クリスマスイルミの前で一人でポーズをとった写真を友達に撮ってもらってSNSに投稿。まるで彼女がいて、その子に撮ってもらったかのような印象を与えられるという、これも間接自慢のひとつなのだとか・・・。
●「いま一緒にいます」ということが絶対わかる投稿
同じ場所で同じ時間、同じ構図の写真をツイッター上で投稿したカップル。あえて二人でいることには触れていないのだが、この写真を見比べれば、二人は付き合っているということがわかるという高度な間接自慢テクニックである。
●アイコンでアピール
間接自慢は投稿写真にとどまらない。似ていると言われたことのあるアイドルの画像をアイコンにしている人もいるようだ。直接自分で「似ているでしょ」と言えなくても、また、アイコンという小さな枠に使うことで、思いっきり主張するのではなく、さりげなく間接自慢できるというわけだ。
かわいい女友達をアイコンにしている人もいるようだ。こっちは「自分にはこんなにかわいい女友だちがいます」ということを間接自慢しているらしい。
間接自慢も巧みなら、それに気付ける繊細さも素晴らしい。「秘すれば花」のごとく、もはや若者達の間接自慢は文化ともいうべき精神性に達しているのかもしれない!?
参考:博報堂ブランドデザイン若者研究リーダー原田曜平・著『間接自慢する若者たち』(角川書店)