過熱する「人工光合成」技術開発!真のクリーンエネルギー社会へ導くか (2/2ページ)

FUTURUS

一方、今回ボストン大学の研究チームが成功したとする“人工光合成”では冒頭に述べたとおり、“ヘマタイト”と“シリコン”を使用する。

太陽光下で陽極(アノード)にヘマタイト(Fe2O3)、陰極(カソード)にシリコン(a-Si)をセットして水中に浸す。

ヘマタイトの表面が粗い状態では水分解のパフォーマンスが低下するそうで、滑らかに磨き上げておくことがポイントなのだそうだ。

これにより、発生する電気エネルギーが倍増したと言う。


■ 目指すは「抽出した水素をFCVで利用」

このように“人工光合成”の研究は世界中で技術競争が加速している状況だ。

おりしも、この水素抽出技術は水素と大気中の酸素の化学反応により発電しながらモーターで走行する電動車、FCV(燃料電池車)にとって特に有用な技術となる。

なぜなら化石燃料からではなく、太陽光と水から無尽蔵に取り出した水素を燃料に使うことで“真のクリーンエネルギー車”とな成り得るからだ。

“人工光合成”は新たなエネルギーを生み出すだけでなく、大気中の二酸化炭素を使用することから、“地球温暖化”と“エネルギー問題”を同時に解決する技術として、大いに注目されている。

40年前に日本が先鞭を付けた技術でもあり、国家レベルで水素社会の早期実現を急ぐ日本としては是非ともこの技術でトップを走り続けて欲しいものだ。

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