湯切りして食べる日清食品の新提案パスタ、『ボンゴレ』とともに発売されたのがこの『カップヌードル パスタスタイル ボロネーゼ』（93gうち麺75g・希望小売価格 税抜198円・2015年6月29日発売）である。ボロネーゼといえばカッコいいが、要はミートソースだ。


フタをめくると中身は太ストレート麺製法で作ったという油揚げめんが顔を出すのは同じ。

粉末ソースと調味オイルを取り出して、湯入れ5分で調理し、湯切りするのも同じ。今度は肉片が若干流れでた（強く振るなと書いてあるのはこのせいか）。

すでに何もせずともミートソース的な香りがしている中に、赤みの強い粉末スープとオイルを入れると、なかなかに均等には混ざりにくい。

それでもしつこくかき混ぜ続けていると何となく見た目がミートソースになってくる。

食べてみるともっちり食感とプリッとした歯切れのアルデンテを目指しているだろう麺はやはりパスタというよりはカップ焼きそばに近く感じてしまう。あえて言うなら昭和の給食でお馴染みだったソフト麺のような味わい。これはこれで美味しい。

そして思わず楽しくなってしまったのがダイスミンチ（通称・謎肉）が入っているところ。他にもニンジンとタマネギが具材として入っているが、謎肉がちょいちょい出てくるのにニヤニヤが止まらない。中華でもない和風でもない、もちろんイタリアンでもない旨味にあふれたカップヌードルの世界観が日本産だということに誇りを感じてしまう。

冷静に考えるとやっぱりパスタじゃなくて、ミートソース味のカップヌードル。本場イタリア人が「これはパスタじゃない」というのもすごくよくわかるが、美味しいものは美味しい。話題に乗り遅れないためにもカップヌードル・ファンならいち早く入手して食べておきたい。

パスタのように食べるカップヌードルという新しい文化は、今後の展開が楽しみになるくらい新鮮で楽しい美味しさにあふれていた。
日清カップヌードル パスタスタイル ボロネーゼ 93g 1ケース(12食入)