これも進化か?競走馬は速くなり続けている(英研究) (2/2ページ)

速度重視の繁殖による遺伝子の変化
シャーマン氏によれば、持久力よりも、速度に重点を置いて馬が繁殖されてきたことが原因である可能性があるという。もしこれが事実であれば、繁殖方法を変えることで中距離および長距離の記録も改善できる可能性がある。
こうした速度の上昇は、元騎手レスター・ピゴットが採用した短いあぶみの登場による1970年代以降の乗馬技術の変化、あるいは訓練方法の改善によって説明することができる。いずれの原因であるかは、さらなる研究が必要なようだ。
だが、長距離において改善が見られないのは不思議であり、まだまだ限界には達していないとシャーマン氏は話す。「直感ですが、ブリーダーが持久力よりも速度を重視したことで、遺伝的な変化が起きたのではないかと考えています」

英ニューマーケット近郊の牧場ナショナルスタッドの代表を務めるブライアン・オローク氏によれば、商業的圧力が速度重視の繁殖をうながすという。1970年代、ダービー優勝馬は2400mではなく4000mのゴールドカップに出場した。だが、70年代末から80年代初頭にかけて、サラブレッド業界は商業化が進み、2歳で走る早熟な馬が好まれるようになったことから、速度を重視した繁殖が行われるようになった。
「皆、早急に結果を求めすぎるのですよ」とオローク氏。なお、昨年実施されたBBCの調査では、人間のアスリートも速くなり続けていることが判明している。
via:bbc.・原文翻訳:hiroching