戦争の真実をあらわすフィギュア『PTSD:アクションマン』が病んでいる

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戦争の真実をあらわすフィギュア『PTSD:アクションマン』が病んでいる

戦争をかっこよく描いた映画、あるいは兵士をモチーフに男の子の高揚を狙った玩具ってありますよね。戦場で勇ましく戦績を遂げる兵士は、いつの時代も男の子の憧れでした。 でも、それって“真実”なの? そう訴える、フィギュアのクラシックCMをご紹介します。

Action Man: Battlefield Casualties

出典: YouTube

CMのベースになっている『アクションマン』は、米ハズブロ社のアクションフィギュア『G.I.ジョー』のイギリス向け商標。
英国では1966年から『アクションマン』というキャラクター名でライセンス生産されており、このCMはこのキャラクターをモチーフに制作されています。

紹介されるフィギュアは三種類

出典: Action Man: Battlefield Casualties

『PTSD(心的外傷後ストレス障害)アクションマン』

出典: YouTube

付属品として、松葉杖、煙草、ドラッグ、ウイスキー、抗鬱剤、首吊り用の縄などがついています。

『半身不随のアクションマン』

出典: YouTube

車椅子、鎮痛剤、人工肛門バッグ、駐車禁止等除外標章(障害者許可証)などが付属。

『死んだアクションマン』

出典: YouTube

勲章、国旗、ドッグ・タグ(認識票)、シャベル、献花用のリース、納体袋などが付属。

出典: YouTube

なんとも衝撃的なフィギュアですが、このコマーシャルは、実はフェイク。
英国人アーティストのダレン・カレン氏による『Battlefield Casualties(戦場の犠牲者たち)』というプロジェクトの一環として行われたもので、カレン氏はこの映像を通して、戦争を賛美するかのようなマーチャンダイズが子供たちに与える“初期経験と馴化(インプリンティング)”に警鐘を鳴らしています。

British army criticised for recruiting 16-year-olds - video

出典: The Guardian

上掲の動画は、英ガーディアン紙による少年兵募集を啓発する映像。

プロジェクトソースによると、イギリスはEU加盟国の中で未成年者(※18歳未満)による兵役の募集を行っている、唯一の国。
事実、イギリス陸軍の年齢要件には15歳と7ヶ月を要するとの記載があり、こうした少年兵が集まる背景には貧困層の家庭環境が影響しています。

カレン氏の活動は英国の退役軍人による平和推進団体『Veterans for Peace UK』の協賛を得ており、同団体とカレン氏は、このプロジェクトを通じて、未成年者による戦争参加の禁止を訴えるための署名活動を行っています。

参考:Battlefield Casualties, Veterans for Peace

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