「クレオパトラ」「天国の門」予算を掛けまくって大失敗した映画5選 (2/2ページ)
でも……ものすごい空振りだったのです(笑)!
■橋を造ればいいじゃない! 『ポンヌフの恋人』
よせばいいのにセットを造って大失敗というのは映画製作でありがちなことですが、この恋愛映画もそのパターンにハマった作品です。そもそもちょっと小粋な恋愛ものという企画だったのですが、舞台となるフランスの「ポンヌフ橋」で撮影ができませんでした(撮影許可の期間が切れちゃったのです)。
どうしたかというと、ポンヌフ橋の4/5スケールの橋を3年間かけて造って撮影したのです。この無駄な製作費のおかげで予算が大幅に拡大し、大変なことになりました(笑)。身の丈に合った製作をしましょう! という教訓を今に残しています。
■機関車を持ってこい! 『天国の門』
「あの家が邪魔だからどかせろ」と黒澤明監督が現場で言ったなんて話があります。映画監督の武勇伝というのは、こういうむちゃで豪気なものですが、この『天国の門』はそれをとことんやった映画です。
マイケル・チミノ監督は、この映画を撮るために西部の町を再現し、ちょっとしか映りゃしないのに当時の機関車を持ってこさせました。しかも監督はリテイクを繰り返します。最終的に突っ込んだ製作費は4,400万ドル。しかも映画の出来は散々で、アメリカでは1週間で興行が打ち切り。興行収入は製作費の10分の1にも満たない約350万ドルで、製作会社のユナイテッド・アーティスツは倒産しました(笑)。これは映画史に残る武勇伝です。
■日本初の本格SF映画のはずだったんだけど 『さよならジュピター』
『スター・ウォーズ』が世界的に大ヒット。日本だって負けちゃいられないというわけで、小松左京先生の企画を映画化したのが本作。日本SF界の才能がブレストに結集し、モーションコントロールカメラを使った撮影など、意欲作だったのですが……。
製作費に6億円ほどが投じられましたが、興行収入はいまいちで、映画の内容も各方面から突っ込みどころ満載な出来でした。一説によりますと、小松先生ご自身もいくばくかの借金を背負うことになったそうです。映画製作は怖いですね。
(高橋モータース@dcp)