『聴く・ばり』のススメ ーあなたも「かわいがられる大人」になろう!
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日本発祥の「Kawaii」が国際語になって久しいですが、日本人にとって「かわいい」は、やはり最高の褒め言葉のひとつ。「かわいがって」もらうことは、人に褒められるのと同様、とても嬉しいものです。さらにビジネスの上でも、「かわいがられている人」というのは、いろんな場面でトクをします。
“かわいがられる”ってどんなこと?
決まって目立った仕事にアサインされる人や、クライアントからなぜかいつも気に入られる人、大変な時でも必ず誰かに助けてもらえる人。あなたの身近にもいませんか。仕事上、必ずしも超優秀ではないかもしれないけど、いつも周りから声をかけられ、一人だけいい思いをしているように見える。「かわいがられる人」は、そんな人です。
私が新卒で入社した広告代理店で、上司から最初に受けたアドバイスが、「かわいがられる奴になれ。」でした。私はその言葉の真意をちゃんと理解せず、たびたび礼儀を忘れ、多くの先輩を怒らせてきたように思います。到底かわいげのある社員ではなかったために、いろいろと遠回りもしてきた気がしています。
「かわいがられる」能力は、ひとつの武器と言っていいでしょう。人間が自分ひとりの力でできることは、ごく限られています。一方で、かわいがってくれる人というのは大抵の場合、自分よりも力やお金を「持っている」人です。そんな人にかわいがられ、その力を借りることができれば、確実に今までできなかった多くの経験にめぐり合うことができるのです。
仕事において、経験の豊富さは大きな強みになります。やったことのない人にはその業務の難しさや問題点は理解できません。たとえ失敗しても、一度経験しておくことで、それについて「語る」ことができ、次のチャンスにそれを生かして仕事の精度をブラッシュアップしていくことができるのです。
トクをするのは、仕事上のことだけではありません。おいしいお店をいっぱい知っている人にかわいがってもらえば、おいしいものをおごってもらえるチャンスができるかもしれません。お酒を飲みながら、とっておきの話を聞いたり、貴重なアドバイスをいただいたりすることもあるでしょう。「お前にピッタリのいい娘がいるから、紹介するよ」なんてチャンスが転がり込んでくることも?

ここで中堅・ベテランのみなさまへ。「かわいがられる」ことは、なにも若い社員だけの特権とは限りません。自分にない魅力や実力を持つ同僚や、クライアントなどの社外ステークホルダー、ひいては家族に対しても「かわいがられる」ことをぜひ意識してみましょう。特に苦手だと思っていた相手へ、笑顔を交えて気くばりや礼儀を心がけてみると、新しい関係性が期待できるはずです。また部下に「かわいいところのある」上司と思われれば、日常のちょっとした業務もスムーズにいくこと請け合いです。
ただし、無理に演出しすぎず、あくまでも自然体で。若い女性に「かわいいおじさん」と思われたい気持ちが見え見えだと、むしろ逆効果になってしまいます。
秘訣は、”コミュニケーション術”
では「かわいがられる人」は、なぜそんなにかわいがってもらえるのでしょう?そこには、さりげなく味方をつくる術があるようです。【菊原智明著(2012)『えこひいきされる人になるーかわいがられる社会人の行動術(扶桑社)』】には、「えこひいきされる人」の習慣やコミュニケーション術が多く挙げられています。
“自分を嫌っている人こそ 褒めるべし”
“年下が相手だろうと 頼むときには頭を下げる”
“他人への悪口で自分自身の評価を落とす”
“人間関係は アフターフォローで決まる”
“仕事が絡まない約束でも 命がけで守るべし”
出典: 菊原智明著(2012)『えこひいきされる人になるーかわいがられる社会人の行動術(扶桑社)』
意外にも、コミュニケーションにおいてきわめて基本的な「気くばり」や「礼儀」といったことがポイントであることがわかります。菊原氏は同著の中で「今日からはじめる11の心がけ」のひとつに「会話中は かかってきた電話に出ない」と書いています。身近な人との付き合い方をひとつひとつ見直すことで、かわいがられる大人への道は拓かれそうです。
『聴く・ばり』からはじめよう
「かわいがられる」ための第一歩は、普段のちょっとした習慣や態度を見直すこと。キーワードは『聴く・ばり』です。つまり
1.聴き上手
相手の言うことに素直にしっかり耳を傾け、何を求めているのか、どうしたら喜んでくれるかをさりげなく読むこと。自分のことをちゃんと理解してくれて、一緒にいて楽しい人と思われるためにも、笑顔は忘れずに。
2.気くばり
時間や身だしなみ、言葉遣いなどをきちんとし、不快にさせる要素はできるだけなくすこと。どんな時も、相手の立場や気持ちを思いやり、誰に対しても感謝を忘れず、できればそれを表現する。
もちろん、急に完璧にできなくても大丈夫です。少しスキがあるくらいの方が、「かわいげ」がありますよね。日本から生まれた「Kawaii」が、外見など表面的な意味だけでなく、人間関係を快適にさせる役割も含めて広がっていけば、世の中は今までよりもっと居ごこちよく、楽しく見えてくることでしょう。
株式会社インテグレート IMC(統合型マーケティング)グループ
クリエイティブチーム 杉田なみ