お利口ですね、いやいや…その発言に子どもはガッカリ!プロが教える「親馬鹿のススメ」
「お子さんいい子ですね」と褒められて、たとえそう感じていても「そうなんです。うちの子とってもいい子なんです」とはなかなか答えづらいもの。
「親馬鹿とは思われたくない」と思って謙遜しがちですが、実は子どもにとっては“おめでたい親馬鹿”は最高のママと言えるんですよ。
そこで今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子が子どもの自己肯定感を低下させる親のNG習慣ついてお話します。
■アナタも言ってない?謙遜フレーズ「いやいや…」
日本人は“和を以て貴しとなす”、“大和撫子の精神”、“謙遜の美徳”を良しとして教育されてきました。こういった教育の歴史からか、ママになって他人の前で自分の子どもを卑下することで“いいママと思われたい”という傾向があります。
例えばこんな人いませんか?
・「その服ステキね」と褒められて「いやいや、セール品で安物なのよ」と条件反射する人
・普段よりも値がはるお菓子を買って持っていっても「つまらないものですけれど」と前置きをして菓子折りを差し出す人
・テレビで「肌、綺麗ですね、普段、何を心がけているんですか」と聞かれ「特になにもしていませんよ。好きな物を食べて、よく寝ることかしら、エヘ~」と答える女優
良い服と褒めて否定されたら「あなたの見立てが悪い」と言われているような気になりますし、「綺麗ね」と褒めて「特に何もしていない」なんて返事が返ってきたら「嘘でしょ、何かいじっているでしょ」と思ってしまいますよね。
素直に褒められたことを喜べばいいのです。
■その口癖、実は「子どもを卑下」しています
自分のことであれば“厚かましいヤツ”と思われたくない、良好な人間関係を作るために否定するのも世渡り術と言えます。
でも、これを子どもにやってしまうのは止めましょう。
筆者は子ども達に授業をしています。
お迎えにきた保護者に「お子さん、道具の整理整頓が出来ていて立派でした」と伝えたら、たいていの親が「本当ですか。家では散らかし放題なんですよ」と答えます。
子どもはその言葉を聞いて落胆します。社交辞令、謙遜の文化がまだわからないので字義通り受け取ってしまいます。目の前で大好きな親から否定された傷は深く残ります。やがて“自分には価値がない”という自己否定の思考回路が出来上がってしまいます。
先生に我が子を褒められて親が嬉しくない筈はありません。ですが、褒められた後にママがよく使う口癖「本当に?」「マジですか?」を言ってしまうと、子どもはガックシきてしまいます。もっと、素直に「嬉しいです。ありがとう!」と言ってみませんか?
■「自分が好きだ」と言える子どもが少ない日本
2011年3月の文科省が行った『高校生の心と体の健康に関する調査』によれば、「自分自身をどう思うか」について聞いたところ、「私は価値のある人間だと思う」と回答したのは、日本36.1%に対し、米国89.1%、中国87.7%、韓国75.1%。「自分が優秀だと思う」と回答したのは、日本15.4%に対し、米国87.5%、中国67.0%、韓国46.8%。
そのほかの自己評価に関しても米国や中国、韓国の高校生と比べるとすべての項目について自分を低く評価。つまり、日本の高校生は、米国や中国、韓国と比べ自己肯定感が低いことがこの調査からも分かります。
なぜ、こんな結果が出てしまっているんでしょう?
これは幼児期からの否定に他ならないと筆者は考えています。たとえ他人から見てどんなに出来が悪い子であっても、ママは“あなたの存在だけで十分”と子どもに伝え、ママ自身も“今日も元気に生きているだけで周りを幸せにしている”ということを思ってみてはいかがでしょうか。
いかがでしたか。
「自分自身は価値がある」と感じ、自分が好きでいられることは困難を切り開いていくための大きな力、財産になります。他人が評価してくれているのに否定するなんてことは是非、しないでくださいね。