ドバイでラマダン月限定開催の仮設レストラン『ラマダンテント』に行ってみた!
アッサラーム・アレイクム! こんにちは。ジュメイラです。 ラマダン・カリーム! もうあと2~3日で、ラマダン(断食月)も終わりを迎える時期になりました。 日中は公共の場での飲食がラマダン中は禁止されているため、外出時の飲食はままならないし、外出しても暑いし(日中は45℃前後)…で、私はこの1カ月間で外出するのが面倒になり、すっかり引きこもり状態になりましたが。なんだかんだで、ラマダンはあっという間に過ぎようとしています。 外はまだ暑いので、多分、もうしばらく引きこもりが続くと思いますが…。 先日、ブルジュ・カリファという世界一高いタワーの横に、ラマダンの時期だけオープンする『ラマダンテント』という場所があるので、そこに行ってみました。ここでは、中東料理全般のイフタールビュッフェが食べられます。今回のイフタール(※1)は、前回記事のシリア料理のレストランのイフタールとは一味違った、ホテルでのおもてなしに近い感じのイフタールでした。 日本では見たことがない中東料理の写真とともに、ラマダン月の夜の雰囲気を味わってみてください! ※1 イスラム教で日の出から日没まで断食するラマダン(断食月)の期間、ムスリムが日没後に初めて取る食事のこと
ラマダン中限定の仮設テントのレストラン『ラマダンテント』

ドバイ・メトロの『ブルジュ・カリファ/ドバイモール』駅を降りて、歩いて約5分ほどの場所に、毎年、このようなテントが張られます。その中ではイフタールのビュッフェが食べられます。この施設は宗教に関係なく利用でき、アラブ人だけではなく、大勢の欧米人も来ていました。
今年のラマダンテントの情報は、'Downtown', The Ramadan Tent with a viewから閲覧できます。多分、毎年検索エンジンで「ramadantent downtowndubai」と検索すれば、出てくるかと…。
値段は平日1人当たり195ディルハム(2015年7月現在の日本円で約6,600円)、週末は220ディルハム(同約7,500円)と、決して安くはありませんが、ホテルで食事すると思ってイフタールを楽しむには、とても良い場所でした。期間限定の人気の場所なので、毎年予約が必須のようです。
※価格は2015年7月現在のものですので、変更する可能性があります。
テント内はレストランそのもの

予約の受付を終え、案内されたこの空間は冷房も寒いくらいに利いていて、もうテントの中とは思えません!
とても広い空間で、ちゃんとしたレストランと変わりありませんでした。

席は大体、300~400席はあったでしょうか…?私たちの席は、このような席でした。
アバヤを着てレストランに…

今回は私、UAE(アラブ首長国連邦)の女性が外出する際に着る「アバヤ(※2)」を着て、このお食事に行きましたよ!
外国人が浴衣を着て街を歩くくらい、かなり浮いていましたが、これもまた、楽しい思い出に…!?
※2 UAEの女性が外出時に着る、全身をすっぽり隠す黒いドレス
まさかのフライング!

座ったら、まずは水とジュース(デーツジュースや塩味のヨーグルトジュース)が振る舞われました。
出されたものは、すぐに飲んだり食べてしまう食いしん坊な私。
何の気なしに水をグビグビ、デーツをパクパク食べていたらウエイターさんに「マダム、あなたはアバヤを着ていますが、ムスリムですか?申し訳ありませんが、イフタールは大砲の音が鳴ってアザーン(※3)が聞こえてから、飲食を始めていただけますか?」と言われてしまいました。
ムスリムの人たちには、大変失礼なことをしてしまいました。反省…。
※3 イスラム教のお祈りの時間を知らせる、歌を歌っているような人の肉声
ラマダンテントは、毎日大盛況!

アザーンの声も聞こえたので、早速、料理を取りに!
メインテーブルには既に、人がいっぱいいました。

こちらはスープコーナー。コーンスープや豆のスープがありました。人によってはレモンを入れて飲むようです。
真ん中にある大きなポットみたいなものは、アラビックコーヒーを飲むときにコーヒーを淹れるポットです。
この形の小さいポットは、お土産に人気があります。

こちらは温かい料理。中東料理はスパイスを使う料理が充実しているので、バターチキンカレーなども美味しかったです。日本で食べるインドカレー屋さんの味と変わりないくらい、美味しく食べられました。
昔からインドとの貿易があったという名残が、こういう料理からも感じられます。

こちらはピザや揚げ物類のコーナー。後ほど紹介しますが、アラブの餃子などもありました。

冷菜のコーナーも充実していました。
中東の冷菜は、レモンが聞いた酸っぱさがあって、ハーブをたくさん使ったサラダが多い気がします。
酸っぱいサラダにすると、暑い国では保存が利くからかな…?と、思ってみたり。実のところは不明です。

上記の料理はアラブ諸国であれば、どこででも食べられる料理ですが、この羊の炊き込みご飯は、UAE特有の郷土料理だそうです。日本でいう羊肉の出汁が利いていて、お肉もホロッホロで、つい美味しくて食べ過ぎてしまう味です。辛くはないですが、人によってはご飯にヨーグルトを掛けて食べます。
現地の人たちは、大家族やパーティーのときなど、このような大きな鍋を使って料理をし、家族やお客さんにもてなします。

こちらは鶏肉料理でした。UAEは海に面した場所にあるので、日本と同じように魚を焼いて食べる文化があるのですが。ここでは魚料理は見掛けませんでした。

こちらはデーツやイチジクの実が置いてあるドライフルーツのコーナー。
アラブの人は、本当によくデーツを食べます。

こちらはお菓子コーナーでした。手前のタワー上になっているのが、トルコのお菓子で有名な「バクラワ」という、パイのような層になった生地の中にいろいろな種類のナッツが入った、あま~~いお菓子です。
ケーキやマカロン、チョコレートファウンテンなどもありました。
こちらの人は、タワーとか目立つものが好きなのでしょうか…?

大きなポットを抱えたお兄さんが、ポットについている金属製の飾りをジャランジャラン鳴らしながら歩いていました。これは飲まなかったので分かりませんが、ポットの形から紅茶を提供する人のようです。
きっと、この帽子や衣装も民族衣装なのかもしれません。

生演奏のコーナーもありました。
時間ごとに入れ替えで演奏者が来ていましたが、日本では見たことがない琴のような楽器を演奏していました。
ラマダンテント、お料理だけではなく、内容が盛りだくさんです!

自分なりに、中東料理で代表的なものを少しずつ、お皿に盛ってみました。
上の白いディップソースから右に…。
ヒヨコ豆のディップ「フムス」
ナスのディップ「ババガヌーシュ」
サラダとカリカリパンが載った「ファトゥーシュ」
ミントとパセリのみじん切り「タブーレ」
三角形の平たいのは「アラビックパン」
ねじり模様が可愛らしい「サンブーサ(アラブの餃子)」
ラグビーボールのような色と形の牛挽肉が入った「クッベ」
これは家庭によって中に入れるものが異なる(主に野菜?)「三角形の包み揚げ」
ウーン…、この三角形のは、何が入っていたか忘れてしまいました。
これらが、あまり中東料理を良く分かっていない私でも知っている、とても代表的な料理になります。

場所によっては、このような高級感あふれる広間での食事もできるらしく。この席は団体客用のようです。
バクラワタワーを拡大してみると…

これがバクラワ。一言でバクラワと言っても、中身がピスタチオだったりクルミだったり、ロール状の形のものや四角く切ったものなど、いろいろな種類があります。
バクラワの一つ一つは一口サイズで小さいものなのですが。こちらの人は隙間なく、しかも見栄えよく積み重ねるのが上手です。まるで日本のお城の石垣みたいです。
ラマダン中の夜は、毎日が金曜日の夜の雰囲気
イスラム教圏のラマダンの時期の観光は、日中は基本的にレストランが閉まっており、ショッピングモール全体もガランとしているため、あまり観光客にはお勧めできない時期だと聞きます。実際に、ホテルやアミューズメント施設も通常の価格より割引されたラマダン価格になるところが多いです。もし、自分の友人がラマダンの期間に遊びに来るといっても、いつもと違った雰囲気だったり店が開いていないことを何度もくぎを刺すように言うと思います。
ラマダンの最中は観光には不向きかもしれませんが、一年間のうちの一カ月間しか味わえない独特の雰囲気があるのも確かだと、今回の人生初のラマダンで感じることができました。私の個人的な感覚ですが、昼こそ毎日日曜日のようなひっそりとした空気が流れていますが、夜になると、毎晩金曜日かと思うようなワクワクした気分になれるというか…。ラマダンの時期は宗教に関係なく、町全体がそのような空気に包まれている気がしました。
もうあと少しで終わってしまうのかと思うと、ちょっぴり寂しい、そんなワクワクできるラマダン体験でした。
英語のままですが、ラマダンテントの詳細です。
Event Summary
When:18 Jun 2015
Opening Hours:Weekdays: 6pm-2am; Weekend: 6pm-3am
Contact:+971 4 4238883
Parking:Valet + Underground Parking Stations 2 & 3
Where:The Venue Downtown Dubai
参照HP:
http://www.mydowntowndubai.com/en/events/#featured