必要に応じてトランスフォーム!小さな折り紙型ロボットが医療に役立つと期待
一枚のシートが、突然折り畳まれたかと思うと、一台のロボットにトランスフォームし活動を始める。そして役目を終えると分解して消えて無くなる。そんなロボットの研究が発表された。
現地時間2015年6月12日、米マサチューセッツ工科大学の研究チームが発表したのは、僅か1センチほどの折り紙型ロボットだった。
この、まさに吹けば飛ぶようなロボットだが、医療に役立つのではないかと期待されている。
■ 折り紙のようにロボットに変化する小さなシート
公開された動画を見ると、ピンセットで置かれた小さな一枚のシートが折りたたまれ、小さなロボットに折り上がった。
するとそのロボットは、歩き出し、水面を泳ぎ、そして自分より重い荷物を運んで見せた。
そのロボットは『origami robot』と呼ばれている。僅か0.3gちょっとだが、斜面も登り、起伏がある表面も移動する。

ただ、『origami robot』とは呼ばれているが紙では無い。本体はポリ塩化ビニルなどを含む3層のシートで、加熱されるとポリ塩化ビニル層が収縮し、予め折れる場所でカットされた外側の2層が折り紙のように折り上がるのだ。

ロボットに変化すると、外部から生成された磁場を利用して作動し、歩行や泳ぐと言った行動を起こせるようになっている。そのためモーターなどの動力装置は内蔵されていない。

そして命令があれば、自己崩壊するのだ。
■ 必要なところでロボットになり、役目を終えたら消滅する
研究者達は、この『origami robot』を医療に役立てたいと考えている。
モーターなどを内蔵する必要が無いため、より小型にすることも可能だろう。そして体内で薬品を運搬したり、あるいは動きによって他の治療行為を行う事も可能になると考えている。
さらに、『origami robot』の素材を工夫することで、役目を終えたら溶解して消滅してしまう仕組みを検討している。

つまり、消滅するというライフサイクルを持ったロボットの研究をしているということらしい。
『origami robot』の研究が進めば、必要なところでロボットに変化し、役目を終えると消滅して消えてしまうと言う生命の様なロボットが、医療現場で活躍する様になるのかもしれない。