社会の様々な問題を「つながり」で解決する魔法の調味料 (2/2ページ)
特に発達障害のある人たちは、耳より目で学び理解したり、細かい点に集中する人が多い。「生産現場では、細かい点に注意を払い、コツコツと間違いなく作業をこなす能力が高く、障害が“ない”だけでなく、優位性さえあるんです」と、語る福井氏。
高い品質や安全基準が求められる食品業界で、彼らの能力が発揮できる職場づくりを、株式会社プラスリジョンがサポートし、商品の売上は直接彼らの賃金へと還元され、自立に役立つしくみとなっている。

福井氏が描く、オーガニックなサイクルの生態系「畑から食卓まで」のイメージ。©Copyright 2014 株式会社プラスリジョン,All Rights Reserved
異なる分野を“つなぐ”ことで、従来では難しかった障壁を越える突破口が見えてくる。そのような新たなモデルを生みだすことは力技に思えるが、福井氏の場合はそうではないように思える。
というのは今後のビジョンを尋ねると、「日本は人口が減り、これまでの働き方や生き方も見直される時代になるでしょう。畑から食卓まで、様々な立場、個性の人がつながって多様性を認めあい“優しさ”で支えあっている。そんなオーガニックなサイクルを感じられる“場”をつくりたいのです。」という答えがかえってきたからだ。
社会の様々な問題は、根元をたどれば、“つながり”を失ったことからお互いを思いやる“優しさ”や“想像力”の欠如によることが多いものだ。『オニオン・キャラメリゼ』のような“優しさ”を礎としたビジネスモデルがなりたつ社会になれば、日本の未来にも希望がもてそうだ。