FC2へのAV違法アップロードで書類送検 AVの著作権法違反では初の事例 (2/3ページ)
県警での捜査により、著作権法違反として今回の書類送検につながったという。
あわせて同社は、男性に対して、違法アップロードに該当する映像の総再生回数「27,510回」に、正規コンテンツ価格を300円として算出した被害額、計814万5,000円を民事裁判にて損害請求していく方針だ。
何もできずにいたアダルトビデオメーカー
FC2動画は、ほかの動画共有サイトに比べ、違法な動画やアダルト動画が数多く投稿されていることで知られている。なかでもアダルトビデオメーカーへの被害は大きく、新作が発売後間もなく投稿されてしまうケースも珍しくない。
4月から5月にかけては、FC2動画の運営元社長と相談役が公然わいせつ幇助などの疑いで逮捕されたが、いまなお運営は続いており、違法動画は蔓延している。
担当者は、「以前から違法アップロードによる被害は業界関係者の間でも認知されていましたが、被害に対して大きな危機感を持っているメーカーは少ない」と語る。また、親告罪であるために、権利者側での調査や対策に莫大な時間と費用がかかってしまうのも、AVに限らず多くの権利者がなかなか対策に乗り出せない一因だ。
その結果、AVであるという性質もあいまって、違法アップロードは蔓延し、検索サイトでは正規コンテンツよりも違法コンテンツが上位に表示され続ける状態になっていたという。これに危機を感じた同社は、2012年より本格的な対策に乗り出した。
担当者によると、2012年7月から2015年5月までの間、同社が著作権を有するコンテンツで違法にアップロードされた作品数は、毎月発売される、いわゆる「新作」だけでも8,216作品。被害はFC2動画などの動画サイトだけではなく、ファイル共有ソフト・BitTorrentなどを利用した違法アップロードもあり、同社の損害額は単純計算で約400億円以上にものぼるという。