実はプレゼンの9割がこれで決まる!人が納得する「オチ」の基本
『プレゼンをキメる30秒のつくり方』(高橋晋平著、日経BP社)の著者は、国内外で累計335万個も売れたという『∞プチプチ』をはじめ、数多くのヒット商品開発に携わってきた人物。
現在はアイデア・コークリエイターとして、多くの企業とともにさまざまな新商品・新サービスの企画開発を行っているそうです。
■プレゼン嫌い人間が大変身
そんな経歴を確認すれば、さぞプレゼンがうまいのだろうなと思うことでしょう。しかし実際には、幼いころから人前で話すのが大の苦手。
いざ玩具メーカーに入社して念願の企画の仕事についても、社内での新企画プレゼンでは声が震え、顔が引きつってばかりいたのだとか。
だから企画もまったく通らなかったといいますが、そんなことを繰り返すなかでひとつのプレゼンを通したことから、「プレゼンと次々と通せる人間」へと変身することができたのだといいます。
■プレゼンは「オチ」が9割!
そしていま、「プレゼンは『オチ』が9割」だと断言してもいます。
「オチ」のひとことがしっかりとつくられていて、それさえプレゼンのなかで伝えられれば、提案がおもしろいように通るのだというのです。
でも、「オチ」ってなんなのでしょうか?
たとえば『∞プチプチ』のプレゼンをつくったとき、最重要ポイントとして考えたのが、「営業担当が『∞プチプチ』の注文を取りに行くとき、セールストークでなんといったらいいか」だったのだとか。
裏を返せば、どんな提案でも、実際に営業担当が現場で使える「セールストーク」さえあれば商談に困ることはないということです。
■セールストークの方向性
もちろん、セールストークにはさまざまな方向性があります。
「競合品より◯◯円安いです!」
「従来品より品質がいいです!」
「いま◯◯個売れている商品より、スペックが高いです!」
などなど。
ところが問題は、これまでにないコンセプトの『∞プチプチ』がそうであるように、比較しやすい要素や数字データがない場合。
そんな場合に必要なのは、(1)受け手が「そのとおりだね」と納得し、(2)人にいいたくなる、(3)セールストーク だと著者はいいます。つまり、それこそが「オチ」。
ちなみに、『∞プチプチ』のプレゼンで「オチ」として使ったフレーズは次のようなものだったそうです。
「心理学上、プチプチを見ると、本能的に誰もがつぶしたくなってしまいます。『∞プチプチ』を触れない透明パッケージに入れて店頭に陳列したら、誰もが触りたくなって買ってしまうはずです。全国の店頭でそれを仕掛けませんか?」
裏づけはないけれど、なんとなく人を納得させてしまうものがここにあるわけです。
■オチづくりの3つの基本
そして本書ではこのあと、「オチづくりの基本」が紹介されています。それは、次の3つ。
(1)「人はみな、◯◯したい」で納得させる
(2)人にいいたくてたまらないネタを入れる
(3)「受け手」のメリットを必ず入れる
「たしかに◯◯したくなるよな」と納得させ、しかもそれを「人に伝えたい」と思わせ、「この提案が実現すれば、いままでなかったよりよい未来が見られる」ということを示す。
それが、効果的なオチを実現するポイントだということ。
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この基本を軸として、本書では他にもさまざまなメソッドが紹介されています。そして、それらはきっと、プレゼンをする際の力になってくれるはずです。
(文/印南敦史)
【参考】
※高橋晋平(2015)『プレゼンをキメる30秒のつくり方』日経BP社