花火師はいつどこで練習しているの?夏の夜空を彩る花火トリビア

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夜空を彩る大輪の花火。キレイだし楽しいし、夏の思い出に花火は欠かせませんよね。そのせいでしょうか、じつは、夏が近づくと各花火会社(煙火店)には、花火師になりたいといってアルバイトや入社希望者が殺到するのだとか。

煙火店としてもかきいれどきだし当然ウエルカム、と思いきや、公益社団法人日本煙火協会の話によれば、花火師の敷居は想像以上に高い模様。

ということで、同協会から花火師さんに関していろいろとお聞きしたことを紹介したいと思います。

●花火師イコール花火を打ち揚げる人ではなかった!

もちろん打ち揚げもするのですが、花火師の定義(仕事)はそれだけではなかったのです。

プラス、花火を作る。花火大会の準備をする(花火や打揚筒等各種機材を現場へ搬入して設置)。片付け作業もする(機材の撤収・搬出、落下物の点検、回収・処理玉殻等ゴミの収集)。これらすべてを行なわなければなりません。

打ち揚げは夜でも、朝から炎天下の中での作業が続きます。そのため、花火師にいちばん求められるのは体力!ゆえに「体育会系」の人が望ましいそうです。

そのうえで、火薬類取締法に定める甲種・乙種又は丙種火薬類製造保安責任者免状を取得できるとよいようです。

●花火の打ち揚げはいつどこで練習しているの?

不思議なことに、花火師さんが河原で花火の打ち揚げ練習をしていたなんて風景、見たこともなければ聞いたこともありませんよね。

じつは、花火とは職人技の世界で、花火師は「技を見て覚える」のが基本だったのです。最初は簡単な補助的作業から、親方がその職人の技量や熟達度をみて、徐々に難易度の高い仕事を任せていくというOJT(オンザ・ジョブ・トレーニング)方式。つまり、実践で身に着けて行くものだったのです。

ある意味、ぶっつけ本番。どうりで練習風景を見かけないのも当然です。

●個人で花火大会はできるの?

とはいえ、花火打ち揚げの練習もかね、個人で花火を打ち揚げることはできないものか?もしできるなら、パーティにプロの花火師さんを呼んで個人宅で花火大会も開催できるのでは?

これについては、まったく不可能ということはないようです。ただ、花火大会で使用されるような打揚煙火を使用する場合、安全確保のため半径100mを立ち入り禁止区にしなければならないなど、他にも様々な許可申請が必要になります。

アメリカの牧場主が自分の広大な牧場で開催するというなら話は別かもしれませんが、実質、日本で個人が開催するのは不可能に近いレベルで厳しいようです。

●花火師さんに性別や年齢制限はあるの?

体力勝負ゆえ、体力が続く限りは男女の別なく仕事を続けられるそうです。

ただし、花火の打ち揚げに従事するには、煙火打揚に関する保安教育を受け、「煙火消費保安手帳」の交付を受けなければなりません。現在この手帳を所持している人は全国で約1万5千名。そのうちの約1000名が女性だそうです。

ちなみに、この手帳はある一定の技術を習得した後に、煙火協会の各地区組織が行う保安講習を受けた人達に対して交付されるため、花火会社に就職するか、花火会社に関係のある人達しか交付を受けることができません。

こんなふうに美しい花火の裏には様々なエピソードがあったのです。花火師さんの汗と努力の結晶こそが夜空を彩る大輪の花だと言えるのではないでしょうか。

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