【K-POP】FTISLANDの世界進出は早すぎた!? ニューヨーク公演なのにアジア人だらけ
FTISLANDは、ダンスや歌を中心とした韓流には珍しいロックバンドスタイルのグループ。その本格的な演奏が持ち味で、ボーカルのイホンギが特に注目を浴びている。
そんなFTISLANDは、現在、韓国にとどまらず、世界をターゲットにしたプロモーション戦略を仕掛けており、2015年にはパリ、チリ、メキシコ、ニューヨーク、ロサンゼルス……と世界ツアーを行った。7月4日での上海での公演後は、中国版のTwitter微博(ウェイボー)に応援ボードを公開し、感謝の気持ちを伝え中国のファンを喜ばせており、とりわけお隣の中国では人気を博している。
また最近、彼らはチャリティーに熱心で、オリジナルグッズを作ってファンに販売し、その収益を全額寄付するといった活動も展開。これもチャリティーに勤しむ海外スターを見習った活動と言えそうで、韓国の番組内では、通販番組のような紹介を行い笑いを誘っている。
会場は韓流アイドルファンだらけ
では、FTISLANDはこうした世界戦略を通じて「世界標準のロックバンド」になったと言えるのか。それには、まだほど遠いというのが実情だろう。今年の1月28日に行われたニューヨーク公演を訪れた日本人女性の弥生さん(仮名・30代半ば)の言葉をご紹介したい。
「ライブの冒頭はイホンギの韓国語のあいさつから始まりました。会場は一気に沸いたんですが、それは、ファンが韓国語を理解できることを意味しています。つまり在米の韓国人が主として公演につめかけていたんです。実際、会場の周りを見渡してみても、在米の韓国人コミュニティの韓国人や日本人のK-POPファンとか、アジア系の人たちが中心で、しかも若い女性ばかりでしたね。現場ではキャーという歓声が上がっていて、ロックバンドを聴きに来たというよりは、やっぱり、韓流アイドルを見に来たといった感じでした」
音楽に対してシビアな目を向けてくるニューヨーカーたちに受け入れられたわけではないらしい。ビルボード誌においても、「ニューヨーク公演は好評を博した」と好意的に紹介されたものの、その音楽性についてはとりたてて記載されていたわけではない。
日本のビジュアル系バンド「X JAPAN」などは音楽的にも評価され、その演奏により世界の音楽ファンを唸らせたが、FTISLANDが同じぐらい衝撃を与えられるかというと、まだ厳しそうだ。また、きゃりーぱみゅぱみゅのように独自の世界観により、欧米の人たちをも惹きつけているかというと、そういうわけでもない。今後の世界戦略の上では、質の高い音楽性に加え、更に話題となりそうな尖った個性が必要か──。
「アイドルとロックの両方を手に入れて世間を席巻したい!」
そう貪欲に息巻くFTILANDだが、そこには困難な壁が立ちはだかっている。
(取材・文/デイリーニュースオンライン編集部)