プラセボ効果の威力恐るべし。それが偽物だと明かされた後でも効果が持続する。その理由とは?(米研究)

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プラセボ効果の威力恐るべし。それが偽物だと明かされた後でも効果が持続する。その理由とは?(米研究)
プラセボ効果の威力恐るべし。それが偽物だと明かされた後でも効果が持続する。その理由とは?(米研究)

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 プラセボ効果(プラシーボ効果)とは、偽薬効果とも呼ばれており、本来は薬効として効く成分のない薬(偽薬)を投与したにもかかわらず、病気が快方に向かったり治癒することを意味する。だがそのメカニズムは完全には解明されていない。

 プラセボ効果は絶大なる威力を発揮する。ある研究では、偽物の鎮痛剤を処方された患者は、それが偽薬と明かされた後でも引き続き鎮痛効果を得ていたそうだ。

 だが、そこにはちょっとした秘訣がある。それは脳の学習機能にあるようだ。

 こうした鎮痛効果を引き続き得るためには、治療には効果があると十分な時間をかけて患者に信じ込ませることが条件なのだ。人は思い込みの力で自然治癒力をアップさせてしまうようだ。

 継続的に鎮痛効果を得ていたのは、実験を4回受けてから種明かしをされた患者で、1回しか受けていない患者は、鎮痛効果を得ることがなかった。

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 研究の中心人物、米コロラド大学ボルダー校のトール・ウェイジャー氏によれば、プラセボ効果の条件についてはまだ明らかになっていないことが多いという。

 「私たちの現在の考えでは、これには治療に対する確信と、その確信を裏付ける体験が必要です。これらの体験から脳が学習し、治療が本物であるものとして反応するようになるのでしょう。一度学習してしまえば、本人が治療を信じていなくても、脳は偽薬に対して同様に反応を続けるのです」

 この理論を検証するために、研究チームは54名の被験者の腕に、火傷はしないがはっきりとした痛みを感じる47.5度の熱を加えた。熱を加えながら、患部に鎮痛剤と伝えた軟膏を塗布した。実のところ、軟膏は青い染料で染め、薬の容器に入れた何の変哲もないワセリンである。

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 塗布後、加熱を止め、まるで患者に治療が効いているかのように錯覚させた。患者の錯覚をさらに補強するために、薬の説明書を読んでもらい、肝機能障害や他の薬を服用中でないか問診している。

 この結果、患者の脳が偽薬から効果を得ることを学習するために必要な実験回数は、4回であることが判明した。

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 研究に携わったスコット・シェーファー氏は、この発見によって薬物依存症の治療や、手術を受けた患者の疼痛コントロールの新手法へ向けたドアが開くのではないかと期待している。偽薬が脳内の鎮痛物質の放出を促すことはこれまでも知られていたが、その全容を解明するにはさらなる研究が必要なようだ。

 

via:dailymail・原文翻訳:hiroching


 信じる者は救われるってやつで、例えそれが思い込みであっても効果があると信じることで本当に効果が得られてしまうというのがプラセボ効果なのだが、一度信じ込んでしまえば脳が勝手に学習し、嘘であると明かされても効果が持続するというわけだ。

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 これってある意味洗脳とよく似ているよね。どんなに事実を突きつけられても信じることをやめられない的な感じで脳の世界って奥が深いわけだ。そんな脳の持ち主である人間が脳を全貌を解明するのはなかなか大変そうだ。催眠術とかにかかりやすい人はプラセボ効果が得やすいのか?興味深い案件だ。不治の病と言われるものでも、プラセボ効果で治るのならそれこそ本当に信じる者は救われるってやつだね。


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