ネット恋愛やキス動画まで……「デジタルネイティブ」女子中高生たちの恋愛事情

学生の窓口

昭和の少女マンガといえば、女子中高生のピュアな恋愛ストーリーが定番でした。主人公が手をつなぐだけでドキドキし、おでこにそっとキスするだけで大人の世界をのぞいてしまったような気持ちになったものです。しかしイマドキの少女マンガは過激になり、キス以上の描写が登場する作品もあるのだとか。

さらにイマドキの女子中高生たちは、子どものころからインターネットに親しんでいる「デジタルネイティブ」ともいわれる世代。思春期の多感な時期にマンガやWEBから性にまつわる知識を得ることができ、恋愛にもスマホのアプリを活用しているといいます。

中には「ネット恋愛」や「キス動画」のように驚かされるものも……。女子中高生のリアルな恋愛事情はどのようになっているのでしょうか?

■1クラスあたり4人は初エッチを経験済み!?

日本性教育協会が実施した「青少年の性行動調査 第7回(2011年)」によれば、男子よりも女子の方がキスやエッチを経験している割合が高いことが明らかになりました。約半数もの女子高生がすでにファーストキスを経験済みで、女子中学生のキス経験者も10%前後におよびます。

さらに初体験のデータを見ると、さすがに女子中学生は5%に満たないものの、女子高生の20%前後が経験済み。1クラスに20人の女子がいたら、4人はすでに「オトナ」になっているというわけです。

相模ゴム工業が実施したアンケートでは、初体験の平均年齢は男女ともに20.3歳。とはいえ、20代は18.7歳となり、世代が若くなるにつれ低年齢化しているそう。また、20代女性の初体験相手の9.6%が「ネット経由」という驚くべき結果も。

スマホやインターネットの普及によって、女子中高生たちの性にまつわるトラブルがニュースになっていますが、やはり早熟化は進んでいるのでしょうか? そこで今回は、女子中高生たちからたくさんの相談を受け、それもとに歌詞を作っている歌手・ericaさんにその実態をうかがいました。


■今も昔も同じことで悩んでいる

――イマドキの女子中高生たちは、恋愛面ではどのようなことで悩んでいますか?

ericaさん「女性はいくつになっても、同じことで悩んでいるように感じます。好きな人に振り向いてほしい、もっと自分を好きになってもらいたい、本当に自分のことを愛しているのか……。恋愛における悩みに年齢は関係ないのかもしれませんね。

ただ、大人と比べると女子中高生たちのほうがピュアな恋愛を楽しんでいるように感じます。大人になると好きな気持ちだけではなく、相手の年収やスペックなどが気になることも。きれいごとだけでは恋愛できなくなることもあるんですよね……」

――実際にはどのような相談が多く寄せられますか?

ericaさん「親友と同じ人を好きになってしまった、先生を好きになったけれどどうしたらいいかわからない、ダメな男だとわかっているけれど好きになってしまう……。そんな『誰にも言えない悩み』を相談してくれるファンが多いです」

――たくさんの女子中高生たちの相談を受けていて、驚いたエピソードはありますか?

ericaさん「小学生から『付き合うって何ですか?』と聞かれたときにはハッとしました。お互いに好きだから付き合うわけだけど、だからといって何をするかといわれると……。カップルによって違いますからね。

また、『好きな人が5人いて、誰を選ぶか悩んでいる』という相談も。自分だったら明日死ぬかもしれないなら、最後に誰と会いたいかを考えるとアドバイスしました」

■インターネットを活用した恋愛の落とし穴

――最近、女子中高生たちの間で「キス動画」がはやっているそうですが、こうした動画をアップする心理とは?

ericaさん「動画コミュニティーへの投稿がはやっていて、私の『キスキスキ』という歌をBGMに使ってくれたファンが投稿を教えてくれることもしばしば。軽くチュッとするだけではなく、ディープキスやカレに抱きついて体を起こすたびにキスするなど、かなり大胆なものもあります。

はやっているから、という理由もありますが、いちばんは『独占欲』じゃないかな。カレは私のもの! ということを見せびらかしたい気持ちが強いのだと思います。また、投稿に『うらやましい』『ステキです』とコメントされることで承認欲求が満たされるし、二人の恋をさらに盛り上げるツールとして活用されているのかもしれません」

――さらには、会ったこともない「ネット恋愛」をしている人も多いそうですが……。

ericaさん「SNSを通じて出会ったカレと遠距離恋愛をしている、というお便りをいただくこともありますよ。テレビ電話などで顔を見ながら話している子が多いけれど、中には顔すら知らない人と恋愛しているケースも。出会いの新しい形としてアリかもしれませんが、できることなら実際に会ってみた方がいいと思います。

恋する気持ちは大事だし、いつか会えるときのために自分磨きをして成長することもできますが、ネット恋愛の場合は『だまされてもいい』という覚悟がなければ厳しいかもしれません」

――ネット恋愛で注意した方がいいことはありますか?

ericaさん「キス動画もそうですが、一度インターネットにアップしたり、誰かにデータを渡したりすると、誰が見ているか分からないので、慎重になってほしいです。

また、恋に夢中になると周りが見えなくなってしまうので、危険な目に遭わないように注意してほしいですね。とくにネット恋愛の場合は悪い大人もいるので、『エッチな写真を送って』と言われて送ってしまうなんて話もよく聞きます」

――こうした恋愛で悩んだときにはどうすればいいでしょうか?

ericaさん「私は恋の悩みをノートに書いたり、歌詞にしたりすることで解消していきました。歌に気持ちを吐き出すことで冷静になれるし、素直な自分でいられます。軽はずみな行動をすると大切な人を失うこともあるので、誰かに相談したり、匿名のSNSでつぶやいたりして、素直な自分でいられる場所を作るといいのではないでしょうか」

恋愛の表現方法が増えたけれど、「女子中高生たちの本質は変わっていない」とericaさん。性の早熟化が話題になることもありますが、前述のデータによれば初体験を経験済みの割合は5~6年前と比べると少なくなっているそう。騒がれているほど性に対して進んでいるわけではなく、ツールを駆使した新しい表現で恋愛を楽しんでいるのかもしれませんね。

●erica

山梨県出身。18歳のときに歌手を目指して上京し、2006年に元I WiSHのキーボード、naoにその才能を見いだされて歌手活動を開始。告白や失恋について歌った切ない歌詞が話題になり、女子中高生を中心にクチコミによって認知が広がる。2015年6月3日には、新曲『大嫌い』がデジタルリリースされる。YouTubeの総再生回数が1800万回を突破。オフィシャルサイトはhttp://www.auroraerica.jp/

(OFFICE-SANGA)

・データ出典

http://sagami-gomu.co.jp/project/nipponnosex/exper...

http://www.jase.faje.or.jp/jigyo/youth.html

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