キヤノン、フルサイズ×低画素が実現した「最高ISO感度400万」相当のフルHDカメラを発表

FUTURUS

キヤノン、フルサイズ×低画素が実現した「最高ISO感度400万」相当のフルHDカメラを発表

感度の値が高ければ高いほど、光の少ない場所でも綺麗な撮影が可能になる。しかし昨今のトレンドであった精細感を重視(高画素重視)したカメラは超高感度域には弱く、ノイジーな絵となってしまいがちだ。

センサーサイズは広くしたまま画素数を抑えることで1画素あたりの受光量を増やせる。2014年、この手法を用いた『α7s』(ソニー)は有効1,220万画素のフルサイズセンサーを用いることで、最高感度ISO409600という超高感度撮影を可能にした。このモデルは夜間でも真昼のようなコントラストのある写真が撮影できるモデルとしてヒットした。

そして2015年。キヤノンはフルHD動画撮影専用のセンサーを用いた、超々高感度撮影を可能にするカメラボディをリリースする。それが『ME20F-SH』だ。

■ ISO感度400万相当を実現する動画撮影専用機

センサーサイズはフルサイズ。そして画素数は有効226万画素。スマートフォンですら1,000万画素オーバーが当たり前のこの時代だが、『ME20F-SH』はあくまでフルHD(207万画素)の動画撮影にフォーカスを合わせているために、必要十分なスペックとなっている。なお映像作家も使用しているフルサイズ『DSLR・EOS-1D X』の画素数は1,810万画素。『ME20F-SH』に使われているセンサーの1画素は、『EOS-1D X』のセンサーの1画素と比べて約8倍の面積をもっており、それだけ開口率が高く、多くの光を捉えられる設計となっている。

なおレンズマウントはEDマウント。キヤノンの一眼レフカメラや映像制作機器『CINEMA EOS SYSTEM』と同じマウントであり、豊富なレンズ資産を活用できる。

参考までに同社が2013年に発表した動画撮影専用の35mmフルサイズCMOSセンサーの映像を見てもらいたい。高感度・ノイズ低減を実現したCMOSセンサーにより、三日月の明かり程度(0.03lux程度)といった暗闇での動画撮影を可能とした。

『ME20F-SH』で使われているセンサーは、この改良系だ。最低被写体照度0.0005lux以下でも低ノイズな撮影が可能なセンサーであり、人工照明や月明かりのない暗闇でも、星明かりなどの非常にわずかな光源だけで被写体を認識・撮影できる。

価格は300万円(税別)と、個人レベルではおいそれと導入できないプライスだ。しかし夜間中の自然災害監視や野生動物の生態撮影といった用途おいて、それらのシーンを用いるコンテンツ制作において、『ME20F-SH』がなければはじまらないというシーンは多いだろう。

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