過去にタイムトラベルすると、ドッペルゲンガーが生まれ自己消滅の道をたどるとする思考実験(米研究) (2/2ページ)

その唯一の解は、旅行者本人がもう1人現れ、消滅してしまうという前提が必要だった。このペアは通常の正の質量を持った自分と、不可思議な負の質量を持った自分である。つまり、ニーミャロフ教授の理論では、過去へ遡ろうと光以上の速さで移動すると、正の質量を持つ宇宙船と負の質量を持つ宇宙船が忽然と現れる。
なぜなら、宇宙船からの光の移動速度は宇宙船よりも遅いため、引き返したとき、目的地へ向かう宇宙船のイメージと戻る宇宙船のイメージが見えてしまうからだ。
8年後、地球から離れる宇宙船と帰還の途についた宇宙船のイメージと同様に、発射基地に配置された宇宙船のイメージも依然として見えている。10年後、幽霊のような宇宙船のペアは対消滅し、残るのは発射基地にある宇宙船だけだ。これは過去へ遡ろうとするものなら何であっても起きる。

思考実験は、答えよりも多くの疑問を残す。例えば、このドッペルゲンガーは何でできているのだろうか? また、本物はどれなのだろうか?
ニーミャロフ教授は、それに対する解答は持ち合わせていないという。だが、いずれにせよ、これが実際に起きることはないだろうと説明する。残念なことに、物理的存在が光速よりも速く移動することはなさそうだからだ。したがって、少なくとも現時点では過去へのタイムトラベルは不可能ということになる。
via:dailymail・原文翻訳:hiroching