広告賞をW受賞したアイドルがすごいと話題に!<後篇>~ってことで会いに行ってみた~
前回『コードアワード』というデジタルを使ったマーケティングコミュニケーションのアイディアを競う賞を紹介しました。 今年「ベスト・イノベーション賞」と「パブリック・ベスト賞」をW受賞の「フリー素材アイドル」に注目しました。フリー素材が賞を獲っているとはどういうことなのか、そしてアイドルが広告賞を獲った気持ちを聞きに行ってきました。
出典: おさらい>>広告賞をW受賞したアイドルがすごいと話題に!<前篇>

出典: RIKAさん
事務所に行ったら、まだいらっしゃらなかった。ガチャっとドアが開く音が。ついに、アイドル降臨!!!
私: 「ふ、双子や・・・」
早速取材スタート!
私:
この、『フリー素材アイドル』ってどういう経緯で始まり、どんな目的だったんですか?
MIKA★RIKA(以下M★R):
プロモーションのお金がない中、「MIKA★RIKAを有名にしてくれませんか?」ってある広告会社に依頼したんです。私たちの2ndシングル『下っ端』のジャケット写真が人形っぽく見えるということから、キャラクターとして売り出そう!と方向性が決まりました。そこで、まずは認知度を高めることを目的に、自ら「フリー素材」になる!というキャンペーンのかたちに至りました。
私:
なるほど、自分たちを世の中に広めていく方法として、自分たちの写真をフリー素材化したと。フリー素材アイドルと名乗りはじめてから、自分たち自身や周りの反応はどう変わりましたか?
M★R:
フリー素材のサービスをやり始めてから認知度が上がり、ラジオやテレビ、取材などのオファーが多くなりました。みなさんに親近感をもってもらえる存在に、少しなれたかなと。
私:
あらためまして、今回コードアワード2015での受賞おめでとうございます。ベスト・イノベーションを獲ったお気持ちは?
M★R:
大手作品ばかりの中、MIKA★RIKAのフリー素材だけ、浮いていると感じていたので、対抗できるの?と最初は不安でした。でも、結果的に広告業界の審査員の人たちにも認めてもらえて嬉しかったです。

出典: MIKAさん
M★R:
もともとクラウドファンディングでみんなからお金を募って、集まったお金で撮影をして、それをフリー素材として公開しました。そうしたら、周りの人がどんどん使ってくれて、そのおかげでMIKA★RIKAの存在自体が広まったという流れなんです。パブリック・ベスト賞もみんなが投票してくれて獲れた賞で、MIKA★RIKAは特に何もしていないです。みんなが『フリー素材アイドル』を実現してくれて、みんなが賞を獲らせてくれたみたいなもので。それがすごくうれしいです。
私:
では、パブリック・ベストを受賞したことについて、ひと言お願いしてもよいですか?
RIKA:
票を入れてくださったみなさんと応援してくださったみなさんに、とにかく感謝の気持ちを伝えたいです。ありがとうございました!これからもフリー素材をいろんなところでどんどん使ってもらえるようにMIKA★RIKA自身もいろんな活動や宣伝をしてがんばっていきます。
MIKA:
私たちだけではなくみんなの力で賞を獲ったことがうれしいです!ありがとうございました!
私:
ありがとうございます。ちなみに、フリー素材が使われた最近の事例ってあるんですか?
M★R:
井村屋さんの「あずきバー」、山芳製菓さんの「わさビーフ」、他にもネット広告やアプリで使っていただいています。あと、アイドルのメンバー募集っていう広告のイメージ画像がMIKA★RIKAだったっていう(笑)
私: (笑)
<取材を終えて>
アイドルと聞いてビビっていたんですが、元OLと聞いてなんだか謎の安心感がわきました。やさしく明るいお二方でした。
そしてこの取材に行く前に気になっていた2つのことについてよくわかりました。
1. 従来のアイドルビジネスとは逆行した素材フリーという発想
やはり、このポイントが今回の受賞にもつながっているのだと思います。まず「知ってもらう」という目的を達成するため、採算は度外視し、新しいビジネスモデルに挑戦することで、結果的にたくさんの広告にも使用され、認知度を高めることができたという「発想の転換」がよかったのですね。何よりもこのフリー素材がきっかけでファンになった人もいるということで、強力なアイディアの一本勝ち!といった感じですね。
2. どこで使われるかわからないことに、リスクはないのか?
本人たちもこの点について最初は躊躇していたようですが、街中で自分たちの写真が使われた広告を見るようになるにつれ、うれしい気持ちのほうが勝ったようです。また、MIKA★RIKAさんたちの人柄(本当にやさしい方々で音楽に対してまっすぐな方々でした)が、ユーザーの使用用途に影響を与えているように感じました。
最後に、アイドル自身が一方的にコンテンツを作成し、発信するのではなく生活者の人々がカタチづくっていったサービスであり、世の中全体を巻き込んでいった良い事例だと思います。