どうすれば知らない言語の辞書を丸暗記できるのか?
スクラブルというゲームをご存知でしょうか?
アルファベットの書かれた駒をタテヨコに並べて単語を作るこのゲームは、欧米を中心に人気があり世界大会も開かれています。
フランス語版スクラブルのチャンピオン、ナイジェル・リチャードさんは、ニュージーランド出身でフランス語を話せません。また、ナイジェルさんはスクラブル界最強のプレイヤーとしても知られ、英語版スクラブルの世界大会で3回、アメリカ国内大会で5回、イギリス国内大会で6回優勝しています。
ナイジェルさんの驚異的な記憶力は、どこからきているのでしょう?そして、どうやって知らない言語の単語を覚えることができたのでしょう?
ロンドン市立大学心理学部のローレン・ノット博士によれば、ナイジェルさんは、少々引きこもりタイプの人で、どんなテクニックを使って単語を記憶しているのか明らかにされていません。
しかし、記憶術に優れていることは間違いないといいます。それに加え、スクラブルに勝つための数学的才能もずば抜けています。
記憶術は、得意、不得意の差はありますが誰にでも効果があります。ノット博士によれば、最も古く一般的な記憶術はローサイ(loci-ラテン語で「場所」という意味)です。
ローサイでは、あなたのよく知っている場所と覚えなければならないものを組み合わせることによって思い出しやすくなります。
たとえば、自分の家を思い浮かべます。次に玄関からリビングを通りキッチンに行き自分の部屋へ向かうといったように行動する順番を想像します。この順番はいつも変えません。
そして頭の中で、覚えたいものを一か所に一つずつ置いていきます。自分がよく知っている家に覚えたいものがあるという映像として記憶することによって、頭の中で再び家を思い浮かべた時に覚えたいものも一緒に出てきます。
ノット博士によれば、ローサイを始め多くの記憶術では覚えたいものを視覚化することがポイントとなります。
ローサイは、数字や言葉を覚えることにも応用できます。59は唇、47は岩だとします。すると5947という数字は、岩にキスする映像として覚えられます。
このようなルールを使えば、全く知らない国の言葉でも、映像として思い浮かべることで覚えることができるようになります。
ナイジェルさんのような類まれな記憶力の持ち主は、私達の理解できる範囲を超えてこれらの記憶術を使うことができます。
しかしそれが訓練によるものなのか、生まれ持った能力なのかは、まだ調査をしている段階だとノット博士は述べています。
The Trick to Memorizing an Entire Foreign Dictionary
http://time.com/3974995/memorize-foreign-dictionary/