原子炉を掃除してくれるロボット!HITACHIが開発した「Stinger」
原子力発電を行う以上、発電設備のメンテナンスは重要な作業になるが、その中でも炉心の格納容器内のメンテは最重要だ。
しかし、格納容器内のメンテを人が行うには危険が伴うだけで無く、費用も時間もかかる。
だったら機械にやらせれば良いではないか、ということになるのだが、案外この分野は進んでいなかったようだ。
そこでGE Hitachi Nuclear Energy社が、容器内を検査し、洗浄まで行う遠隔操作型ロボット『Stinger』を開発した。
『Stinger』は、格納容器内を遊泳しながら、検査とクリーニングを行う。

Stinger | GE Hitachi Nuclear Energy
■ 水の中を遠隔操作で移動するロボット
原子炉は点検がやっかいな代物だ。冷却水で満たされており、核反応を起こしている現場だからだ。どのような状態にあるかわからない。このような環境で定期的な検査とクリーニングを人が行うことは困難であり、費用も大きくなりがちだ。
まず、作業者が移動するためにプールの上に特別な橋を架けねばならない。そして、その上から作業するには棒の先端に点検用の器具や洗浄用の器具を取り付けて作業するという、かなり危険な重労働となってしまうのだ。
また、その間、使用済み核燃料を取り出すために、様々な活動を停止せねばならない。
そこで『Stinger』の出番となる。『Stinger』はタツノオトシゴの様な格好で、冷却水の中を自由に泳ぎ回れるロボットだ。

Stinger | GE Hitachi Nuclear Energy
そのため、特殊な橋や棒などは不要になる。オペレーターは、安全な場所から『Stinger』を遠隔操作すれば良い。
そのために、『Stinger』には高性能カメラと測位装置が搭載されている。オペレーターは『Stinger』を自由に動かし、例えば溶接部分の検査を行う事ができる。
その際、汚れている箇所があれば、ハイドロレーザーを使って水を噴射する事ができる。

Stinger | GE Hitachi Nuclear Energy
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■ 危険な作業はどんどんロボットに任せる
『Stinger』があれば、橋の上で作業せねばならない8人の作業者に取って代わることができるという。また、彼らを放射線に曝す危険から回避させることもできるのだ。
原子力発電の是非はさておき、このように危険な作業はどんどんロボットに任せられるようになっていくだろう。
【参考・画像】
※ Stinger – GE Hitachi Nuclear Energy
※ GE atomic swimmer robot keeps tabs on nuclear reactors