闇に葬り去られた「発禁本・発禁マンガ」(10)あいまいだったピンク作品の「有害図書」基準
ネットが普及する以前には、青少年たちは青年誌などに掲載された“ピンク”な作品に胸をときめかせたものだった。しかし、時として「有害図書」のレッテルを貼られることも──。○「BLUE」山本直樹 めくるめく淫靡なカラミに、薬物を思わせる表現も登場。そのため都条例で不健全指定を受け、コミックスは裁断されたが、後に複数の出版社から復刊されている。○「密室」ビューティ・ペア 表現が過激すぎたため、作者だけでなく出版...