話題の1冊 著者インタビュー 辻原登 『籠の鸚鵡(かごのおうむ)』 新潮社 1,600円(本体価格)
−−町役場の出納室長、不動産業者、ホステス、ヤクザと様々な登場人物が絡み合う展開に、序盤からグイグイ引き込まれます。物語の着想はどこから得られたのでしょうか? 辻原 ずいぶん前から『クライムノベル』をやってみたいと思っていました。私は芥川賞でデビューしたのですが、ずっと殺人や暴力の世界、ミステリアスなドラマなどを書きたいという野心を抱いていました。そこで、最初に『冬の旅』で殺人を、次に『寂しい丘...