血の涙を流して息子への手紙を書いた。浄土宗の礎となった「源信和尚」の母の愛
むかし、むかし大和国(現在の奈良県)に、千菊丸という少年がいました。千菊丸は7歳の時に父親を亡くし、母親の手ひとつで育てられました。 ある日、千菊丸が河原で遊んでいると、旅の僧侶が川辺に来てお弁当箱を洗い始めました。千菊丸はその僧侶のところへ行くと「お坊さん、そこの水は昨日の雨で濁っているよ、あっちにもっときれいな川があるよ」と教えました。 すると僧侶は「仏教では『浄穢不二』といって、この世にき...
むかし、むかし大和国(現在の奈良県)に、千菊丸という少年がいました。千菊丸は7歳の時に父親を亡くし、母親の手ひとつで育てられました。 ある日、千菊丸が河原で遊んでいると、旅の僧侶が川辺に来てお弁当箱を洗い始めました。千菊丸はその僧侶のところへ行くと「お坊さん、そこの水は昨日の雨で濁っているよ、あっちにもっときれいな川があるよ」と教えました。 すると僧侶は「仏教では『浄穢不二』といって、この世にき...
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