映画『水上のフライト』に注目・上野耕路の人間力「映画音楽は、担当する音楽家だけが喜ぶような作品であってはいけない」
「映画音楽」は、撮影した映像に合わせて作るだけではありません。脚本ができた段階で、監督と打ち合わせ、撮影とほぼ並行に近い形で進めることも多いです。作品の内容からメインテーマなどのデモを作ってスタッフと確認し、撮影が終わって編集がロックしてから、それらの曲の部品を使ってシーンごとに組み立てていくという作業ですね。 僕が映画音楽を作るときには、必ず脚本を全部読みますし、途中でシーンのスチール写真...