戦国時代、67歳の武将・細川幽斎が遺した芸術作品とも言うべき「田辺城の戦い」
城を十重二十重に取り囲み、今にも攻めかかろうとしている敵の数は1万5千。対する味方は、素人まで動員してかき集めた500人。味方主力は遥か遠く関東地方にあり、周辺には援軍を頼める勢力もなし。 1600年7月22日の丹後・田辺城は、まさに風前の灯火でした。 しかし 「とにかく初撃を防ぐ。数日持ちこたえれば、われわれは勝てる」 城を預かるのは67歳の細川幽斎。 半世紀かけて積み上げてきたすべての資産をフル活用し、彼は...