肥満や虫歯につながりやすい砂糖の摂りすぎは禁物です。
1日に摂ってもよい糖分摂取量について、世界保健機関(WHO)は小さじ6杯程度(25g)までにするべきだと発表しています。
でも、砂糖が体に悪いという噂のほとんどは迷信なのだとか。
というのも『BUSINESS INSIDER』で、科学的に立証されていない、砂糖の迷信が紹介されているのです。
■1:砂糖は子どものADHD(注意欠陥・多動性障害)を招く ⇒ 迷信
「砂糖を多く摂るとADHDになる」とは昔からいわれていることですが、実は根拠がありません。
この迷信が有名になったのは、1974年に書かれた「砂糖はADHDの原因だ」という研究者の手紙によります。1通の手紙が大きな迷信を流布させてしまったのです。
■2:ブドウ糖果糖液糖は体に悪い ⇒ 迷信
人口的につくられた糖分は体に悪いと信じ込んでいませんか? 最近の研究では、ジュースなどに多く使用されているブドウ糖果糖液糖が体に与える影響は、ハチミツと特に変わらない、ということがわかっています。
フルーツなどで摂取する天然の糖分も、人工的な砂糖の糖分も、成分としては同じだというのです。ただし、人工的な砂糖が使われたもののほうが糖の量が多いので、その点では注意が必要です。
■3:子どもの肥満の原因はソーダ ⇒ 迷信
肥満大国アメリカでは、1日に1本ソーダを飲む子は、そうでない子より60%肥満になりやすいといわれています。
しかし、研究では必ずしもそれは正しくないとされています。もちろん砂糖がたっぷり入ったソーダを毎日飲むのは健康的とはいえませんが、ソーダだけが肥満の原因ではないということです。
肥満の改善には砂糖を減らすだけでなく、運動や食生活など、生活全体を見なおす必要があると指摘されています。