秋のANGIEの特集は「人肌が恋しくなる前に 甘えかたを覚えたい〜30代の恋愛を成功にみちびく読書術〜」です。これから寒くなる季節に向かって、独り身はなにかと心細くなりますよね。確かに、人肌が恋しくなる前に、なんとかしたいかも。
誰かにちょっと寄り添ってほしくなって、LINEでつながっているフリーの男友達に声をかけてみたりして……。
それは恋愛というよりも、誰でもいいから側にいて欲しいだけ。いわば狩りに近い感覚なのかもしれません。
でも、その狩りが成功したとして、本当に心が満たされますか?
正しい恋愛の仕方が書かれたバイブル
恋愛小説というと、江國香織さんの作品がまっさきに浮かびます。
彼女の小説に登場する主人公は、一途で、盲目的な愛を捧げる女性が多く登場します。
彼女の代表作ともなった『情熱と冷静のあいだ』の主人公「あおい」は、学生時代に激しく愛し合い、そして傷つけあった末に別れたかつての恋人を長く引きずっています。
誰もがうらやむ恋人に惜しみない愛を注がれているのに、どこか上の空。今彼との安泰な結婚に踏み切れずにもがく不器用な主人公に、感情移入した人も多いのではないでしょうか。
自分の心にまっすぐ従う「あおい」のような主人公に、わたしたちは憧れます。