『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ系)の評価が賛否両論だ。この番組は、明石家さんま(60)をはじめとしたお笑い向上委員会メンバーたちが、毎回、ゲストのお笑い芸人にクレームをつける形で、芸の向上を図るというのが一応のテーマ。もともとは『FNS27時間テレビ』内の1コーナーで、この4月から本格的にレギュラー化したものだ。
土曜日のゴールデン・プライム枠での放映ではあるが、今田耕司(49)、太田光(50)、ホリケン(45)、土田晃之(43)などなど、とにかく出演陣が豪華である。また、コンビの芸人でもピンで出ることが多く、いつものストッパーがいないぶん、太田光やホリケンといった破天荒キャラの暴走が見られる「お楽しみ」もある。(太田はギャラの折り合いがつかず3回目以降出演していない)
出演者は全員芸人。しかも司会はお笑い怪獣の明石家さんまだ。逃げ場なしのお笑い格闘技的な緊張感があり、「とにかく笑わせよう」という現場の熱気は伝わってくる。では、なにが批判を受けているのか? ただただうるさいのである。
まず、ゲストであるお笑い芸人が登場するまでが異常に長くフリートークや小芝居が延々と続き、それだけで見ているほうは萎えてしてしまう。勢いに任せているといえば聞こえはいいが、悪い意味での「やりたい放題」。さすがにこれでは内容がなさ過ぎると考えてか、放送8回目から冒頭に出演メンバーによるミニドラマが挿入されるようになったが、これがまたサムく、内輪ウケ感をますます濃厚にしてしまった。まぁ、内輪ウケはフジテレビのお家芸だけに、仕方ないのかもしれないが。
それにどこか嘘くさいのだ。1回の収録で3週ぶんをとっているのだが、後半になると出演陣が疲れているのが見てとれる。さんまは、そうした極限状態から笑いを生み出そうと考えてるのかもしれないが、お笑い芸人の愛想笑いを見てもこっちは面白くもなんともない。
芸人たちが必死になって「笑わそう」としているのは、テレビの前の視聴者ではなく、司会者のさんまなのだと気づかされてしまう。お笑い芸人だって、サラリーマンと同じなのだ。上司をヨイショできない平社員は一生ヒラのままか、もしくはリストラ対象だ。
「さんまのお笑い向上委員会」豪華出演陣なのに少しも笑えない!?
2015.10.02 08:05
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