日本の場合、大学に入学するには大学が独自に行っている入学試験を受けたり、共通入学試験の「大学入試センター試験」を受けたりするのが一般的です。では、諸外国の「大学入試」はどのようになっているのかご存じですか?
今回は、アメリカやイギリス、また中国といった諸外国の大学入試について調べてみました。
●アメリカの場合
アメリカで大学に入学するには、高校の成績以外に「SAT」や「ACT」という共通テストの成績を重視するのが一般的です。これらの結果が大学が定めた基準に達していれば、入学することができます。「SAT」や「ACT」は年に6-7回も行われ、何度も受験することが可能です。また、日本と違い生徒を通年で募集している大学が多く、入学も一年のどのタイミングでもOKだったりします。
●ドイツの場合
ドイツでは、大学に入学するために「アビトゥーア」という資格が必要です。例外もありますが、このアビトゥーアを取得すれば、入りたい大学に試験などを受けずに入ることができます。ただし、アビトゥーアを取得するには、大学進学を目指す「ギムナジウム」という9年制の学校に入ってアビトゥーア試験を受け、合学しないといけません。試験は1年に1度行われ、最大で2回までしか受けられません。しかし一度合格すれば、死ぬまでずっと有効なのです。
●イギリスの場合
イギリスには、日本の「大学入試センター試験」のような統一入試システムはありません。ただし、大学に入学するには、「GCE」という試験の「Aレベル」のグレードに合格していることが入学基準の一つとなっているのが一般的です。この「GCE」のAレベルを受けるには、まず義務教育終了の15-16歳時に「GCSE」という試験を受け、優秀な成績を残さないといけません。成績優秀者はGCEに向けた教育を行うスクールに入ることができ、2年間GCEAレベルの受験を目指して勉強をします。その後「GCE」のAレベルを受験するのです。