鳥のなかでも人気の低い「カラス」。ゴミ袋を破ってなかをあさっていた! 洗濯物のハンガーを持っていかれた! なんて話が多いのも知能が高い証拠。海外では仲間の「お葬式」をするというから驚きです。
カラスは「死」に敏感な鳥で、死んだ仲間を見つけると鳴き声をあげて仲間を呼び寄せます。あたかも「お葬式」のように見える光景もじつは「自分のため」で、死を分析するための行動、と考えられています。カラスそっくりの模型を「逆さづり」にする「カラスよけ」も昔からの定番になっているほど、賢いの? 賢くないの? な鳥なのです。
■カラスは長生きしたがる?
いきなり余談で恐縮ですが、カラスという鳥は存在せず、くちばしが太いハシブトガラスと、細いハシボソガラスなどの総称。ここでは厳密な違いは言及しませんので、まとめて「カラス」と呼ぶことにします。
カラスに不気味や不吉のイメージが定着しているのは、たんに黒いからだけではなく、動物の死骸やゴミを食べることも一因で、強い免疫を持っているだけでなく、食べられるかどうかを見極める力も備えています。「燃えるゴミ」の袋も当てずっぽうで荒らしているのではなく、まず中身を観察、食べられそうなものがある袋を狙う、と効率的に仕事をしているのです。やるね!と思うのも当然で、評判通り「頭の良い」生き物だからです。
からだに対し、脳がどれぐらい大きいかを表す脳化(しすう)指数で比較すると、
・チンパンジー … 0.30
・カラス … 0.16
・イヌ … 0.14
・ネコ … 0.12
と、イヌよりも高いというデータもあります。もちろん個体差もあるのでしょうが、知能に合わせて自由に飛べる翼を持っているのだから手が負えない、作物を荒らすわカカシもすぐに怖がらなくなるわで、古くから農家の手ごわい「敵」として君臨してきました。そんなカラスにも弱点があり、「死」に異常なほどの反応を示すのです。