いきなりですが質問です。子どもを小学校に見送った後に、リビングに筆箱が落ちていたとします。もう、小学校の一時間目は始まる頃です。さて、あなたは筆箱を“届ける派”“届けない派”どちらですか?
この時、「面倒くさいから届けない」という選択をした親は“非情な親”“愛情がない親”なのでしょうか。実はそんなことはないのです。
そこで今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子が、“自立を妨げる親の特徴”についてお話します。
■忘れ物を届ける親、届けない親
冒頭での質問で、忘れ物を届ける選択をした場合、実際はどうなるでしょうか。子どもは「忘れてもママが届けてくれる」と思うようになり、忘れ物に注意を払わなくなる可能性があります。
ここで、慌てて届けてしまう親は“子どもが筆箱がなくて困っているだろう”と可哀想に思って行動しているのですが、これでは子どものためにはなりませんね。
では、届けない選択をした場合はどうなるでしょう。
子どもは忘れ物をして困った状況に陥るでしょう。しかし、勇気を奮って「先生、筆箱を忘れてしまったので貸してください」とSOSを出し頑張るかもしれません。こうやって人に助けを求める術を学習することができます。
また、忘れ物をしないように注意するようになるでしょう。実は、届けないことで子どもは沢山のことを学び、成長できる機会が増えるのです。
もちろん、年齢や内容に応じて届ける必要もあります。幼稚園のお弁当や薬を子どもが入れ忘れたからといって届けないのは、ひもじい思いをすることになり、健康にもよくありません。
でも、幼児がハンカチを忘れた場合は届けないで、「先生貸してください」と言えるように教育をした方が子どものためになりますね。
■子どもの成長を妨げる「過保護な親」の事例3つ
(1)お弁当のお箸を届ける親
ある中学校で実際にあった話です。
子どもがお弁当のお箸を忘れました。お母さんは慌てて学校に「届けた方がよいですか」と電話をしました。担任が「食堂に予備の割り箸があるので自分でもらいに行くんじゃないですか?」と答えたそうです。