モンゴル人は日本語上手いの当たり前? 日本語を話してホメられる外国人、ほめられない外国人のなぜ

| 学生の窓口


ハーフである筆者は、初対面の人に「日本語がお上手ですね」とホメられることが多いです。実際には日本の教育はほとんど受けていないため古文などの知識はすっぽり抜け落ちていますし、日本語に関する知識にもときに曖昧なところがあったりしますので「お上手」と言われるとやっぱり恥ずかしいです。もちろん「日本語がお上手ですね」には社交辞令的な要素も含まれていますし、外国人に対するある種の挨拶代わりであることは理解しておりますが……。

さて、筆者は日本で長く「外国人」をやっておりますので(とはいっても、母親が日本人であるため筆者自身も日本人でもあり外国人でもあるわけですが)ちょっと前まで「日本にいる外国人は全員、日本語を褒められる」と信じておりました。ところがある時、モンゴル人の知り合いとパーティーに出かけたらば、モンゴル人は日本語がペラペラであるにもかかわらず、とくに周りに褒められている様子がありません。自己紹介の際に明らかに日本語ではない名前(モンゴルの名前)を言い、「モンゴルから来た」とお話ししているのに不思議だな、なんて思ったものでした。

その後、さまざまな場所で筆者が独自に観察をしたところ、どうも白人系の容姿の人またはアフリカ系の容姿をした人、つまり「パッと見て外国人だとわかる容姿」をしている人のほうが、日本語能力を褒められる傾向にあることがわかりました。

人間、不思議なことに、自分たちと「似たような容姿」をしている人が日本語がペラペラでもあまり驚かないのかもしれません。もしかしたら「日本人っぽい顔」をしていたら、たとえ外国人であっても、周りの人は潜在的に「日本語を話すのはあたりまえ」だと感じるのかもしれません。

それにしても、モンゴル語は日本語と全く違いますし、モンゴル人が日本語を習うのも大変な労力が必要なので、主に白人系の人が褒められがちなのは、よく考えてみたら不思議な話ですよね。

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