焼きそばパンにクリームパン……日本で工夫された惣菜パン&菓子パンのルーツは?

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外国人のみなさんが日本に来て驚くことの一つに「パンのおいしさ」があります。パン屋に行くと多種多様なパンが並んでいて、しかもどれもおいしいと思うそうです。日本で本格的にパンが消費されるようになったのは明治以降ですが、現在までにさまざまな菓子パン、総菜パンが工夫されてきました。今回は、日本で工夫されたパンの起源をご紹介します。

●あんパン

『木村屋總本店』の創業者・木村安兵衛さん、次男の木村英三郎さんが考案し、1874年(明治7年)に発売したのが「あんパン」の始まりとされます。あんパンは好評を博し、1875年(明治8年)には明治天皇に献上されています。

●ジャムパン

「ジャムパン」も「あんパン」と同じく『木村屋總本店』が開発したといわれています。日露戦争当時、同店三代目・木村儀四郎さんが作った「東洋製菓」でジャム入りのビスケットを製造していました。このジャムを利用し、工夫を凝らしてできたのが木村屋の「ジャムパン」で、1900年(明治33年)に発売されました。

⇒『木村屋總本店』
http://www.kimuraya-sohonten.co.jp/ayumi#a06

●クリームパン

『新宿中村屋』の歴史によれば、「クリームパン」は同社の創業者である相馬愛蔵・黒光(こっこう)夫妻がある日、シュークリームを食べてそのおいしさに驚き、このクリームを用いてパンを作れないかと考えたことから始まったそうです。1904年(明治37年)に初めてのクリームパンが発売されましたが、当時は「柏餅型」だったそうです。

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