焼きそばパンにクリームパン……日本で工夫された惣菜パン&菓子パンのルーツは? (2/2ページ)
⇒『新宿中村屋』「クリームパン」の説明ページ
https://www.nakamuraya.co.jp/pavilion/products/pro...
●カレーパン
「カレーパン」の起源は主に2説あります。
1.東京都江東区にある『名花堂』(現・カトレア/明治10年創業)の二代目・中田豊治さんが1927年(昭和2年)に実用新案登録した「洋食パン」がカレーパンの始まりとする説。
2.東京都練馬区にある『デンマークブロート』(現・デンンマークベーカリー)の創業者がカレーパンを作ったという説。同店の創業が1934年(昭和9年)なので、この説によればカレーパンの誕生は1934年以降となります。
Wikipediaなどには『新宿中村屋』の創業者がカレーパンを作ったという説も掲載されているようですが、新宿中村屋さんに伺ったところ「当社が創案したという認識はございません」とのことでした。
⇒『カトレア』
http://www.morisita.net/catlea/
⇒『デンマークベーカリー』
http://denmarkbakery.jp/
●焼きそばパン
「焼きそばパン」の起源は諸説あるようですが、そのうち有力な説の一つは東京都荒川区の『野澤屋』(現在は閉店)で生まれたというもの。誕生したのは1950年代で、コッペパンと焼きそばを別々に販売していたところ、店主の野澤成介さんがお客さんから「面倒くさいので挟んで」と言われたとか。
いかがだったでしょうか。ジャムパンやクリームパンは海外生まれかと思いきや、実は日本で工夫されたものだったのです。知らなかった人もいらっしゃったのではないでしょうか。日本のパン屋さんはこれからもおいしいパンを生み出していくでしょうね!
(高橋モータース@dcp)