「にやける」という言葉から、あなたはどんなシーンが頭に思い浮かんできますか?
口元目元がだらしなくゆがみ「薄笑い」をしている人物が登場したとしたら、残念ながらそれは、本来の「にやける」とは違った意味で捉えていることになります。
じつはこの「にやける」という言葉、文化庁が行なった「国語に関する世論調査」によれば、本来の意味を知っていた人は、なんと14.7%しかいなかったのです!
●「にやける」とは男性に対して使う言葉だった!
鎌倉・室町時代頃、貴人の側に付き従い 男性間の同性愛の対象となった少年を「若気(にやけ)」といっていたそうです。これが動詞化したものが「にやける」です。
辞書で「にやける」を調べると、「男性がなよなよとしていること」「女性のように色っぽい様子や姿をしていること」といった説明が書かれてあります。
つまり、「にやける」とは「薄笑いを浮かべている」という意味ではないことにくわえ、女性の形容で使うのも謝りだったのです。
しかし現実的には、「薄笑いを浮かべている」と認識している人が 76.5%もいて、本来の「なよなよとしている」はすっかり影をひそめている状況というわけです。
●「失笑」を「あきれる」ことだと誤認識している人は6割もいた!
「失笑」は本来、「こらえ切れず吹き出して笑う」という意味です。
「失」には「失う」という意味のほかに、「中に抑え込んでおくべきものを抑え切れずに、又はうっかりして外へ出してしまう」という意味があり、失笑はこれにあたる笑いです。
しかし、日本人の60.4%もの人達は「失笑」を「笑いも出ないくらいあきれる」ことだと認識しています。ちなみに、16歳から30代までの年代になると約8割にものぼります。