睡眠は人間にとって不可欠ですが、意外と「いい睡眠」と「悪い睡眠」があるというのをご存じない人も多いのではないでしょうか?
先日乗ったタクシーの運転手さんが、こんな話をしていました。
「タクシーは朝出勤して翌朝まで走りますので、どこかで昼寝をしないともたないんです」
昔は24時間以上連続で走り続けることもあったそうですが、現在は走行時間が21時間、うち休憩時間が3時間と決められており、「夜に備えて寝るのも仕事のうち」だそうです。
医師も同じですが、夜勤がある勤務体系では、「寝られる時に寝ておく」のが仕事のコツ。サボっているのではなく、「良質な仕事のための休憩」と言えるでしょう。
では、上手な昼寝とは「30分」と「2時間」のどちらでしょうか。
理想的な昼寝は「15~30分」と言われています。普通のサラリーマンの場合、昼食後の3時くらいまでが眠くなる時間であり、この時間帯に長くて30分程度の睡眠を取ると、頭もリフレッシュされて午後のパフォーマンスがよくなります。
2時間以上も昼寝できる環境にある人の場合、夜もちゃんと寝られるなら問題ありませんが、2時間も寝ると、夜の寝つきが悪くなります。これでは悪循環に陥るわけで、夜更かしをして健康にいいわけがありません。
人間の体とは「お天道様のリズム」でできています。行灯の油が高価だった江戸時代は日が暮れたら寝るのが当たり前で、夜更かしをする人などほとんどいませんでした。夜更かしが可能になったのは、この100年程度にすぎません。
夜勤仕事ではしかたない面もありますが、夜10時から深夜2時の間(=細胞の再生活動を促進する成長ホルモンが最も分泌されやすい時間帯で「シンデレラタイム」と呼ばれています)に床に入ると、翌朝の目覚めも実にすっきりします。
太陽が出たら目覚め、昼3時くらいまでに30分以内の昼寝をして仕事の効率を上げ、夜は10時から遅くとも2時までに寝る。
これぞ理想的な睡眠サイクルと言えるでしょう。
睡眠時間も同様です。