秋津壽男“どっち?”の健康学「ダイエットの王道は運動より食事にあり 1日3食は現代人にはカロリーオーバー」

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秋津壽男“どっち?”の健康学「ダイエットの王道は運動より食事にあり 1日3食は現代人にはカロリーオーバー」

 新年を迎えますと毎年、

「正月明けから新年会が続き、おいしいものをいっぱい食べてしまい、かなり太りました。いいダイエット方法はありませんか?」

 と尋ねられます。

 ダイエット法については「炭水化物抜き」や「キャベツダイエット」など、さまざまなブームが繰り返し起こってきましたが決定打がないのが実情。いかにダイエットが難しいかということを物語っていると言えるでしょう。しかし、医師の立場から言わせてもらえば、ダイエットにはゴールデンルールがあります。

・食べすぎたら太る

・動かなければ太る

・食事量を減らせば痩せる

・動けば痩せる

 以上が絶対的法則です。食べる量を減らすか運動量を増やせば、どんな人でも絶対に痩せます。

 貯金を殖やすためには「働いて稼ぎを増やす」もしくは「倹約して出費を減らす」しかありませんが、これと同じく、ダイエットも消費カロリーを増やすか摂取カロリーを減らすしかないのです。

 当然、食べすぎた翌日に食事を3分の2や半分にすると前日からの体重の増加分は徐々に減少するのです。その理屈さえ実践できれば、ダイエットは必要ありません。

 キャベツダイエットや野菜サラダダイエットなども炭水化物を食べる前に野菜でおなかを満腹にしようというテクニックでしかありません。目の前にある大好物の牛丼を半分で我慢できれば問題なし。ダイエットは精神力でもあるのです。

 では、ここで問題です。

「1日3食を朝昼晩と食べる」のと「おなかが空いた時に食べる」のでは、どちらが健康にいいでしょう。

 朝昼晩と1日3食食べるのは一見、健康的なようですが、自然界の動物を思い浮かべてみてください。

 肥満体型など存在しない自然の動物は、食事の時間を決めることなく、空腹になると餌を食べますが、これは体内のエネルギーが消費された末に、食べ物の確保をするという自然のリズムにのっとっています。

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